まるでパンダのようなツートンカラー、きゅるんとした瞳……。
ダッチうさぎという品種を見たことがあるかたは、きっとその魅力にメロメロになるでしょう。
しかし、そもそもダッチうさぎってなに? 種類は? 特徴は? 値段は? パンダうさぎとの違いは?
など疑問が盛りだくさんあると思います。
今回はそんなダッチうさぎについて、性格や大きさ、ARBA(AMERICAN RABBIT BREEDERS ASSOCIATION、アメリカンラビットブリーダーズアソシエーション)で定められた特徴など、イラストを交まじえてご紹介していきます。
ダッチうさぎ(パンダうさぎ)とは
音声あり
音声あり
ダッチうさぎは、まるでパンダのようなツートンカラーの被毛が特徴のうさぎ。
日本でも古くからペットのうさぎとして親しまれてきました。
ダッチうさぎの原産国
Dutch(ダッチ)とは英語でオランダという意味。その名前のとおりオランダが発祥の地。
しかし人気が出て品種が固定されたのが、1894年のイギリスのため、原産国はイギリスとなっています。
ダッチうさぎは1910年、ARBA(アメリカンラビットブリーダーアソシエーション)という広く日本で基準とされているアメリカのうさぎブリーダー協会に認定されました。
※ARBAとはウサギやモルモットの促進・開発・改良をおこなっている組織です。アメリカのカナダを中心として30,000人以上のメンバーが存在しています。
ダッチうさぎの特徴
ダッチうさぎはハチワレのように八の字模様になったお顔、パンツをはいたかのようなツートンカラーを特徴としています。
耳はピンと立っており、バランスのとれた大きさです。
全体的にまるっとしており、光沢があります。
バランスのとれた頭と胴体の比率は、とてもうさぎらしいスタンダードな体系です。
ダッチうさぎは日本にはいつ頃からいた?
1960年代に日本に入ってきたダッチうさぎは、狭い住宅・団地に住む都会の民を中心として大ブームを巻き起こしました。
その片手で抱えられるコンパクトな大きさから、室内飼育ができるうさぎとして広まったのです。
日本に輸入されたダッチうさぎは、国内でさまざまな交配が長い年月をかけておこなわれてきました。
その結果、ダッチうさぎの持つ人になつきやすい温和な性格と、病気に強い丈夫な体質の両方を持ったミックス(雑種)がたくさん生まれてきました。
このミックスのうさぎも「ミニウサギ」「パンダうさぎ」と呼ばれ、非常に人気です。
ダッチうさぎの販売価格
うさぎのしっぽ | うさぎの都 |
81,000円 | 30,000円 |
ブリーダーは25,000~35,000円 | |
里親については、現在募集中のダッチうさぎは見つかりませんでした。 しかし、過去に里親が続々決定しているサイトは見つかりましたので、里親を考えているかたはまめにチェックしておきましょう。 |
出典:うさぎのしっぽ うさぎの都 ブリーダー直営シーズラビトリー 小動物の里親募集
- ダッチうさぎの価格は、毛色によって左右される
- ブリーダー直営の場合、交配用に飼育されていたオスうさぎは価格が低い傾向あり
ダッチうさぎの性格
ダッチうさぎは、性格がとても温厚で人になつきやすいです。(個体差はあります。)
うさぎは本来攻撃的な性質は持っておらず、臆病な動物であるといえます。
ダッチうさぎはストレスに強く、機嫌が悪くても怒りっぽくなって噛みついてくることはほとんどありません。
そのため古くからペットとして人気があるのです。
おとなしくて人懐っこい性格のダッチうさぎは、はじめてうさぎを飼う予定のかた・子どもがいるご家庭にもおすすめできます。
ダッチうさぎの大きさ
引用:実験動物としてのDutch種 ウサ ギ
ダッチうさぎの体重は2ヶ月の頃は男の子女の子ともに1㎏程。
大人になると女の子は2㎏、男の子は2.5㎏程に成長します。体重の増えかたはグラフに見られる曲線のようにゆるやか。
大人になっても片手で抱きかかえられる、かわいらしいコンパクトなサイズ感が人気のひとつです。
ダッチうさぎの毛並み
ダッチうさぎの毛並みは短く光沢があり、「THEうさぎ」といった風です。
安価で体も丈夫なことから学校などで飼育される姿もよく見られます。
カラーは
- ブラック
- チョコレート
- グレー
- スティール(青みがかったグレー)
- トータス(べっこう色)
などがあり、白色とのツートンカラー。
顔はハチワレのように八の字にわかれて色が付き、胴体も腰から後ろ側は有色、足先は白色というくっきりしたツートンカラーです。
この配色がまるでパンダなところから、日本では「パンダうさぎ」と呼ばれ、親しまれています。
また、そのツートンカラーのかわいらしさから、うさぎグッズのデザインにも多く使われています。
ダッチうさぎの飼いかたや注意点
ダッチウサギはおとなしく人になつきやすいことからうさぎ初心者でも飼いやすい品種です。
ケージの中で1日中のんびりしているタイプのダッチうさぎですが、放っておくとうさぎも飼い主を無視するだけで関係性が深まらないことに……。
人懐こい性格をしているので、相手をしてあげることでちゃんと飼い主を認識してくれます。
1日30分~1時間くらいは一緒に遊んであげましょう。
また、ペットショップで売られているツートンカラーのうさぎは、ほとんどがダッチのミックス(雑種)です。
ミックスは多様な毛色が存在し、大きさも小さかったり大きかったりとバラバラです。
そのかわり、どのように成長するかわからないといった楽しみも。
また、ダッチのミックスは体が丈夫で病気に強く・安価で人になつきやすいためとても人気があります。
ペットとして飼われているうさぎの主食は、通常牧草とペレットです。
しかしながらおとなしい性格をしたダッチは、ペレットをあげすぎると肥満体型になってしまいます。
ペレットと牧草のバランスを考えて、健康的な体系をたもてるように、牧草とペレットを与えると◎
ペレットを与える量は、
- 子どもは体重の5%
- 大人は体重の3~5%
ほどが適量とされていますが、ダッチの場合体重が増えすぎるようなら、もっと少なくしてもOK。
ペレットは常に置いておくのではなく、朝と夕方の2回にわけてあえるようにすることで食べすぎを防ぐことができます。
また、1日1回はケージの外に出してあげて部屋の中でお散歩(へやんぽ)させてあげましょう。
それでも動きが少ないと感じる場合は、ケージの中に動きがうながされるもの(トンネルやロフトなど)を作ってあげると◎
まとめ
ダッチうさぎは、顔のハチワレ模様とパンツをはいたかのような体のツートンカラーが特徴的なうさぎです。
性格はおとなしくてやさしく、人になつきやすいためうさぎ初心者や子どものいるご家庭でも飼いやすいと言えます。
価格はショップでは30,000円~81,000円ほど。
ブリーダー直営のお店では25,000円~35,000円。
ペットショップで並んでいるツートンカラーのうさぎは、厳密にはダッチうさぎではなくダッチうさぎの血をひいたミックス種(雑種)で、「ミニウサギ」「パンダウサギ」と呼ばれているうさぎであることが多いです。
私もミックスのパンダうさぎを飼っていたのですが、ナデナデが大好きな大人しい女の子でした。
また、成長がどうなるかわかっているダッチうさぎと違って、どう成長するかわからないドキドキ感も楽しいですよ。
出典:うさぎのしっぽ うさぎの都 ブリーダー直営シーズラビトリー 小動物の里親募集
引用:実験動物としてのDutch種 ウサ ギ
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