うさぎを飼う上で、グルーミングをおこなうことはとても大事。毎日抜けたり生えたりするうさぎの毛ですが、換毛期になるとその量はものすごいことになります。
そこで今回は、ブラッシングの方法や使うブラシなど、動画をまじえて紹介します。
うさぎのブラッシングに使いたい道具
うさぎのブラッシングにはブラシやグルーミングスプレーなどが必要です。ひととおりアイテムをそろえて、気持ちよくブラッシングしてあげましょう。
ブラシ
グルーミングをするにはブラシが必要です。うさぎのグルーミングに使われるブラシにはさまざまなものがあります。
最初は毛のやわらかいタイプやラバーのブラシで、なでるようにおこない、グルーミングに慣れてもらいましょう。
手袋の形をしたラバーブラシなど、よりうさぎに恐怖心を抱かせないものも販売されています。しかし、毛のやわらかいタイプのものやラバータイプのブラシは、抜け毛の量があまり多くとれません。
そこで、グルーミングに慣れ、警戒心がなくなった頃に毛の硬いブラシに交代して、抜け毛をたくさん取るようにするのが好ましいです。
針金製のブラシ
針金でブラシの一本一本ができたものなどは、たくさんの抜け毛を取ることができます。また、針金のブラシを選ぶ場合、さきっぽが丸くなっているものを選ぶようにしてください。
針金製のブラシに引っかかった毛は、掃除機で吸うと一瞬にしてきれいになるのでお手入れも簡単です。ですが、針金などでできているものは力の入れすぎに注意しましょう。
犬や猫に比べてうさぎの皮膚はとてもよわいので、ケガにつながります。
ブラシに関してはうさぎの好き嫌いが結構あります。うさぎがブラッシングをさせてくれない……という場合にはブラシをいろいろと試してみることも有効な手段です。
グルーミングスプレー
グルーミングスプレーとはブラッシングの前後やシャンプー後などのペットの毛に吹きかけるスプレーのことです。
ブラッシングスプレーとも呼ばれており、毛並みをツヤツヤ・ふわふわに保つ役割を持ちます。
スプレーの種類によっては、においを抑えるなどの効果が期待できるものも。また、安全性もそれぞれ商品説明欄に記載してあるのでいろいろとチェックしてみましょう。
グルーミングスプレーを使いたくない場合
水で代用することもできますが、毛が多少とれる……というだけでグルーミングスプレーのようなニオイや皮膚トラブルを抑え、被毛がふかふかになるなどの効果はありません。
コロコロ
ブラッシングの後、人間についた毛をコロコロで取ります。換毛期など、うさぎの抜け毛はすさまじいものなので必須アイテムです。
うさぎのブラッシング方法
音声あり
- 作業のしやすい位置にうさぎを乗せます。あまり高い位置に置いてしまうと、ブラッシングに慣れていないうさぎが落ちてしまい大変危険です。正座をした太ももの上や、低いテーブルの上などがおすすめです。
- お水・スプレーを吹きかけ、手でなじませます。顔にかからないよう注意しましょう。
- 毛を逆立てます。
- おしりから胴体にむかってマッサージするようにザッザとブラシをかけます。
- 顔周りはラバーブラシで優しくブラッシング。
- ブラッシングが終わったらたくさんナデナデしてあげましょう。
- ブラッシングの時間は5分以内にして、素早く効果的に毛を取ってください。
お腹はとくに難しい
お腹のブラッシングは、仰向けにだっこされることに慣れておらず暴れてしまう子が多く、とくに難しいです。
お腹をブラッシングする方法のひとつとして、うさぎがゴロンと寝転がったすきを狙うというものがあります。
うさぎが寝転がったらサッとラバーブラシを用意して左手でおなかをめくるように支え、そっと右手でブラッシング。反対側のおなかをブラッシングするためによいしょ、と体を反対側に向け同じようにブラッシングします。
自分の足も使用して、うさぎがすべらないよう工夫しましょう。
音声あり
しかし、うさぎのお腹の毛は、ムダ毛が少ないので抜ける毛もあまりありません。
そのためお腹の側面をブラッシングする際に、できるだけお腹の下にブラシが入るようにするだけでも大丈夫。その場合、気になるようならグルーミングスプレーを手につけてお腹をなでてあげるだけでも毛がとれます。
うさぎのブラッシングはいつから
ブラッシングをはじめる目安は、生後4カ月前後くらいです。いきなり本格的なブラッシングをはじめるのではなく、ようすをみながら短時間で済ませるようにして、少しずつブラッシングに慣れさせましょう。
何故生後4カ月?
うさぎの肌は犬や猫よりもとてもデリケートです。さらに生後間もない子ウサギの肌はより傷つきやすいのです。早いうちにブラシを用いたブラッシングをおこなってしまうと肌を傷つける恐れがあるからです。
生後4カ月未満の子うさぎはブラッシングしなくていい?
生後4カ月未満のうさぎに対しては人間の手でなでてあげるだけで十分に毛がとれます。そこで、手を使ったグルーミングをおこないましょう。長時間かけておこなうとストレスにもなります。短時間で済ませるのがベストです。
ブラッシングを毎日はやりすぎ?頻度は?
- 短毛種なら2~3日に一度、春と秋の換毛期なら毎日
- 長毛種なら常に毎日
この頻度を守ってブラッシングをおこないましょう。うさぎが嫌がらないようであれば、短毛種であっても毎日ブラッシングをおこなうのが好ましいです。
何故ブラッシングが毎日必要なの?に答える3つの回答
- 毛玉を防ぎ、血流を促進。皮膚と被毛を健康に保ってくれる
- 抜け毛を飲み込むのを防ぎ、病気を予防
- ブラッシングをしながら皮膚の健康をチェック
うさぎがブラッシングを嫌がる、させてくれないときの2つの対処法
うさぎの中にはブラッシングを嫌がる子もいます。ひざの上にご機嫌にのっていても、ブラシをみると飛んで逃げて行くような子も……。
1.嫌がるうさぎにブラッシングするコツは?
うさぎはナワバリ意識の強い動物です。知らない場所に連れて行くと、とたんにおとなしくなります。その性質を利用してケージのないお部屋に連れて行ったり、普段はお散歩させない部屋に連れて行ったりするとおとなしくしてくれます。
2.抱っこがどうしてもできない場合はどうすればいい?
抱っこができずに部屋の移動もままならないという場合は、ケージの中でブラッシングするという方法があります。
ケージの中ならある程度の距離しか移動できないので、簡単なブラッシングをすることが可能なのです。しかし、とくにメスのうさぎはケージに執着することがあり、そこでそのうさぎの嫌いなブラッシングをされると期限が悪くなることがあります。怒ってパンチや足ドンを繰り出してくるようなら、ケガをする前にやめておきましょう。
まとめ
うさぎをグルーミングするのはうさぎ・飼い主双方にとってたのしく気持ちのよい時間です。飼っているうさぎが、信頼しておひざの上でリラックスしてくれる姿はとてもかわいいものです。
ブラッシングは、うさぎのかわいい姿が見られるだけでなく、病気の早期発見や血流の促進・皮膚と被毛を清潔にするなどの効果も期待できます。日々のお手入れをしてあげることで、より健康なあなたのうさぎさんと仲良くすごしてくださいね。
コメント