ホーランドロップが可愛らしくて飼いやすい種類のうさぎだと聞くけど、実際のところどんな品種なんだろう? ARBAで定められたホーランドロップの特徴は? 垂れ耳特有の悩みってあるの?
などホーランドロップが気になっているかたの疑問はたくさんあると思います。
今回はホーランドロップの特徴と性格、しつけのコツについて表やイラストを交えながら解説したいと思います。
ホーランドロップとは
音声あり
ホーランドロップとは、ネザーランドドワーフとフレンチロップを掛け合わせて誕生したうさぎです。
原産国はオランダで、ホーランドロップの「ホーランド」もオランダの俗称であり、オランダの垂れ耳という意味の名前です。
アンドリアン・デ・コック氏により交配して創られた種が原型と言われており、その後子供たちが品種改良され、今の姿ができあがりました。
後にアメリカへと渡り、1980年にARBAの公認種として認定されたのです。
ホーランドロップの特徴!なぜ垂れ耳?
ホーランドロップは、耳垂れうさぎの人気種のフレンチロップと、小型うさぎ最大人気種であるネザーランドドワーフの「耳垂れ」「小型」という特徴をあわせもったうさぎをつくりたいという気持ちでつくられました。
特徴として、垂れ耳で小型なことが重要ポイントだったのです。
頭頂部に「クラウン」とよばれる太めの帯状の毛が生えていること、短く垂れた耳も特徴です。
ほかのロップイヤー種と比べて、耳が短くて厚みがあります。
色による違い
ホーランドロップの体色はカラーバラエティふたつと、カラーグループ8つに分類されます。
日本で人気なカラーはブロークンオレンジです。
カラーバラエティ
ソリッドパターン | 体色が1色 |
ブロークンパターン | 白の体色に公認色の斑をもちます |
カラーグループ
セルフ(1色の体色) | ブラック |
ブルー | |
チョコレート | |
ライラック | |
ルビーアイドホワイト | |
ブルーアイドホワイト | |
アグチ(1本の毛に3色が混じり、リングカラーをもつ) | チェスナット(ブラック・チョコレート) |
オパール | |
リンクス | |
スクワーレル | |
チンチラ(ブラック・チョコレート) | |
シェイデッド(体色の表面にグラデーションとポイントマークをもつ) | セーブルポイント |
サイアミーズセーブル | |
スモークパール | |
シール | |
トート(ブラック・ブルー・チョコレート・ライラック) | |
ブロークン(白の体色にスタンダードカラーの斑をもつ) | ブロークン(白地にスタンダードカラー全て…ブラック・ブルー・チェスナット・トート・スモークパール・オター……etc) |
トライカラー | |
ポインテッドホワイト(白の体色にポイントマークをもつ) | ポインテッドホワイト(ブラック・ブルー・チョコレート・ライラック) |
ティックド(体色に色の違う毛が混じる) | スティール(ブラック・ブルー・チョコレート・ライラック) |
ワイドハンド(そのほか) | オレンジ |
レッド | |
フォン | |
クリーム……etc |
出典:うさぎ専門店 うさぎ舎
ホーランドロップの体重や大きさは?
ホーランドロップの体重は、大人で1.5~2.1㎏、30~35㎝程度です。
しかし、これはあくまでも目安なのでこれよりも大きくなる子もいますし、小さい子もいます。
生後6ヶ月を過ぎると大人の仲間入りとよべる年齢になりますので、これをひとつの目安と考えてください。
うさぎの中でもとくに小さいですが、頑丈で筋肉質な体格をしています。
顔・体型ともに丸みを帯びており、1.5㎏前後の個体もいますが多くが2㎏あたりまで大きくなります。
ホーランドロップはニオイがある?
ホーランドロップはとくにニオイはありません。
ニオイを発しているときは体調を崩している、または下痢をしているときです。
そのような場合は様子をみて大丈夫ではないと判断した場合は動物病院でみてもらいましょう。
犬や猫には特有の獣のニオイがありますが、うさぎにはニオイがありませんので部屋が臭くなるということはまずないです。
ただどうしてもトイレからはニオイが発せられてしまうので、毎日掃除を欠かさずにおこないましょう。
ホーランドロップの販売価格
ホーランドロップの販売価格は50000円~88000円が主流です。
里親さんも募集されていますが、ある程度大きくなったホーランドロップが多くみられたので、小さな赤ちゃんの頃から飼いたい場合には向きません。
バニーファミリー横浜 | うさぎのしっぽ | うさぎ舎 |
60000円 リンクス、オス | 37800円 ブラウン系、オス | 88000円 ブロークンブラック、メス |
ブリーダー直営店では50000円~88000円
里親さんは愛知、福岡、京都、大阪などで、みられました。
出典:バニーファミリー横浜、うさぎのしっぽ、うさぎ舎、シーズラビトリー、ジモティー
ホーランドロップの性格
ホーランドロップはペットとして飼うために生み出された品種であり、個体差はありますが非常に飼いやすい性格のうさぎです。
ひとなつっこくておだやかな性格をしておりスキンシップに向いています。
おだやかで飼い主に対してもとっても友好的で攻撃的な面をみせることはまずないです。
警戒心をもちがちなうさぎですが、ホーランドロップはそういった面もなく、ひょいっと簡単に抱っこさせてくれます。
飼い主だけでなく、ほかの人にもなつきやすいことも。
小さい身体におだやかな気質で、とても人気のうさぎとなっています。
ホーランドロップの飼いかたや注意点
耳が垂れているために地面に触れてこすれたり耳の中が蒸れやすかったりと、湿気から耳垢がたまりやすく、耳の病気になりやすいので、定期的な耳掃除が必要になります。
中には垂れ耳を手で持ち上げて自ら耳掃除をおこなう子もいます。
そんな場合はときどき耳を持ち上げて耳の中をチェックしてあげる程度で大丈夫です。
耳掃除は、耳の外側にフケのような汚れがついている場合は清潔なガーゼなどでやさしくふきとってあげます。
耳の中が汚れている場合は、自分でやらずに動物病院へ任せましょう。
自分で掃除をして、誤ると血管を傷つけてしまう恐れが。
また、ほかの品種と同じく温度や湿度の急激な変化に弱いため、直射日光のあたる場所は避けて、エアコンなどを用いて室温は18~24℃、湿度は40~60%を維持してあげましょう。
耳も敏感に音を察知するので、テレビの近くなどといった騒がしい場所の側にケージを設置するのは避けます。
毛を飲み込んでしまうことのないよう、1~2週間に1回程度ブラッシングが必要です。
爪が伸びすぎている場合は爪切り、目ヤニが出ていたら目の洗浄液を使ってグルーミングしてあげましょう。
へやんぽの際もかじってはいけない場所を保護することや、感電防止のために電気コードを保護する必要もあります。
まとめ
ホーランドロップはオランダで垂れ耳かつ小型のペットとして飼いやすい性質のうさぎをつくろう! と品種が改良されてきた種類のうさぎということがわかりました。
ほかのロップイヤー種と比べて、耳が短くて厚みがある姿もとっても愛らしいです。
ホーランドロップの体色が分類されているのはカラーバラエティふたつと、8つのカラーグループです。
日本で人気なカラーはブロークンオレンジですが、ホーランドロップにはさまざまなカラーバリエーションが存在します。
いずれのカラーのホーランドロップも、とてもかわいいのでずっと眺めていたくなります。
ホーランドロップの体重は、大人で1.5~2.1㎏、30~35㎝程度です。
小さめサイズの垂れ耳姿に惹かれるうさぎ好きさんもたくさんいるのではないでしょうか。
また、ホーランドロップには特有のニオイはありません。
ただしトイレだけはどうしても臭ってしまうので、こまめな清掃が必要。
ホーランドロップを飼いたい! という場合、売価格は50000円~88000円が主流です。
里親さんも募集されていますが、2歳~などが多くみられ、子うさぎの頃から飼いたいならばショップやブリーダーさんからおむかえしましょう。
性格の面においてホーランドロップは、ペットとして飼うために生み出された品種であり、非常に飼いやすいうさぎです。
小さい身体におだやかな気質で、とても人気のうさぎとなっています。
ホーランドロップを飼う際に注意しておきたい点はその垂れ耳についてです。
地面に触れており、湿気がたまりやすいので耳垢などがたまりやすいのです。
こまめにチェックして、汚れがたまっているようであれば動物病院にて耳の掃除をしてもらいましょう。
ひとなつっこく可愛らしいホーランドロップを、ぜひ準備万端でおむかえしてあげてください。
コメント