人間とおなじように、うさぎにも寿命があります。そしてうさぎさんの寿命は、人間と比べるととても短いのです。人間もうさぎも、生きているということは、いつかはお別れしなければならないときもきてしまいます。
でも、大切な家族とは、たくさんの長いときを一緒にすごしたいですよね!
うさぎさんは年齢によって育てかたもちがってきます。うさぎの寿命を知りその生体を学びながら、年齢による飼育の方法や接しかたについても一緒に知っていきましょう!
うさぎの年齢早見表
うさぎ | 人間 |
1か月 | 2歳 |
2か月 | 5歳 |
3か月 | 7歳 |
6か月 | 13歳 |
1年 | 20歳 |
2年 | 28歳 |
3年 | 34歳 |
4年 | 40歳 |
5年 | 46歳 |
6年 | 52歳 |
7年 | 58歳 |
8年 | 64歳 |
9年 | 70歳 |
10年 | 76歳 |
11年 | 82歳 |
12年 | 88歳 |
13年 | 94歳 |
14年 | 100歳 |
出典:【新版】写真いっぱい!かわいいうさぎ品種&飼い方 監修 さいとうラビットクリニック院長 斉藤久美子
うさぎの15歳は人間でいうと100歳をこえている!
なんと、うさぎさんは15歳にもなると、人間でいう100歳をこえているんです。
人間が14、15歳というと、中学生。これから進路を考えたり、受験があったり、社会にでたりと、まだまだ夢をもって青春を謳歌しているときですよね。
うさぎさんは6、7か月で、人間でいう中学生、思春期をむかえているんです。
こうしてみてみるとうさぎと人間のとしの取りかたはまったくちがうことがわかりますね。
うさぎの平均寿命
うさぎさんの平均寿命は7~8年
しかし、かつての平均寿命は5年以下だったんですよ。
最近は、うさぎに関する書籍などがたくさんでており、うさぎの飼育などについての正確な情報を得ることができるようになりました。
- 獣医療が進歩したこと
- 飼い主さんがつね日頃から健康診断をしてもらう意識
家族としてうさぎさんのことをしっかりと考えることで、寿命はどんどん延びてきました。今では10年以上生きるうさぎさんも増えているんです。
うさぎを飼っている芸能人として有名な安めぐみさんの飼っていたうさぎの「ミミちゃん」は12年5か月とご長寿うさぎでした。※2017年10月5日に残念ながら月に帰ってしまいました。
この投稿をInstagramで見る
うさぎの種類ごとの寿命
うさぎにはたくさんの種類がいます。しかし、うさぎの場合、種類による寿命のちがいはそれほどありません。
ただし、一般的に動物は体の大きさが寿命に関係しているといわれていますよね。
それを考えると、体の大きいうさぎさんと体の小さいうさぎさんとで、多少のちがいはあるかもしれません。
うさぎさんの種類による体長・体重をまとめました。
ネザーランドドワーフ
体長:25㎝前後
体重:約0.8~1.3㎏
ロップイヤー
体長:35㎝前後
体重:1.3~1.8㎏
ロップイヤーの中でもイングリッシュロップやフレンチロップは4~5㎏をこえる大型種
ミニウサギ
体長:ミニウサギは個体により小さい子から大きくなる子までさまざま
体重:1.5~3㎏
種類や大きさにより多少のちがいはあるかもしれません。場合によっては大きくても病気にかかってしまう子もいれば、小さくても元気で健康に育つ子もいます。
どんな子でも、その子にあった飼育の方法を知ることや、信頼できる獣医さんのお話をきくことで、元気で健康に育ってくれるように考えていくことが長生きにもつながります。
うさぎの4歳に注意
うさぎさんは4歳ころから、病気にかかりやすいともいわれています。
うさぎの4歳というと、人間でいえば40歳。
人間もとしを取ると、健康診断の項目が増えていき、日常生活の中でもなにかと健康を意識することが多くなってきますよね。うさぎは人間のように、「自分で健康に気をつかうこと」や、「ちょっと体調がわるいから病院に行こう」と自ら行動することができません。
また、具合がわるいときはそれを隠そうとするので、ちょっとした変化を放っておくと、ひどい状態になってしまうこともあります。中には原因もわからず突然死してしまう子も……。
少しでもいつもとようすがちがうと思ったら、お医者さんにみてもらいましょう。
また、4歳のときに限らず、何歳でも病気になることだってあります。病気の予防や、うさぎさんが健康で元気にすごせるよう、毎日の健康チェックと、定期的な健康診断に行きましょう!
ペット保険は加入されていますか? 動物病院ですすめられた保険のままだと損しているかもしれません。
手厚いサポートを受けるために一括比較して無料で資料請求しておきましょう。保険スクエアbang! ペット保険なら一括比較と資料請求が無料でおこなえます。
うさぎの年齢を見わける特徴
幼年期
子うさぎは生後6~8週ころに離乳して母うさぎから離れ、このくらいの時期から飼い主さんのおうちに迎え入れることができます。
あかちゃんうさぎさんは小さくてとってもかわいいのですが、まだこの世に生まれたばかりでなにも知らないあかちゃん。人間のあかちゃんと同じで、誰かがちゃんと守ってあげなければなりません。飼い主さんがしっかり体調管理をしてあげることが大切です。
思春期
生後3~4か月ころから思春期に入り自己主張が激しくなり、縄張り意識が高まります。
1歳くらいまでは、心も体も大きく変化していきます。
- そこら中にオシッコをする
- フンをばらまく
- 足ダンする
- ケージをかじかじして「出せー!」と主張する
ちょっと目をはなすと危ないことをしていたり、いきなり抱っこさせてくれなくなったり……。
この時期、やんちゃな子はちょっと手がかかるかもしれません。そこで「もう無理!」と投げ出さず、ちゃんとうさぎさんと向き合いましょう。そして、「ダメなことはダメ」と教えることも大切です。
もちろん、叩いたり大声で怒鳴ったりすることは、うさぎさんにストレスと恐怖をあたえてしまうだけなので絶対しないでください。
ちゃんと根気強くしつければうさぎさんもわかってくれます。そしてちゃんと向き合うことができたら、自然とうさぎさんと心が通ってくるはずです。
それに、手がかかる子ほどかわいいものですよね!
成年期
体は7か月ころから大人とおなじ大きさになり、1歳を過ぎるころからやんちゃだった時期もだんだんと落ち着いてきます。
2~3歳では気持ちに余裕がでてくるので、今まで抱っこがキライだった子が抱っこさせてくれるようになったり、なでさせてくれたり、思春期にちゃんとしつけをしていればオシッコはきちんとトイレでしたりと、とてもおりこうさんになってきます。
もちろんまだまだやんちゃな子だっています。うさぎだって、成長はその子それぞれでちがうのです。
私の飼っているうさぎさんも1歳をこえていますが、まだまだやんちゃ! 落ち着きなんて全然ありません。でも以前よりも抱っこが好きになったかな?
この時期は、あまえんぼうになってくる子も多いです。体調管理をしっかりおこないながら、うさぎさんとの絆をさらに深めていきましょう。
シニア期
5歳ころから徐々に老化がはじまり、7歳ころから本格的にシニア期に入ります。
タチ耳うさぎの場合は、体力のおとろえや活動性の低下は少ないようです。しかし、タレ耳うさぎの場合は、下半身の筋力低下で足腰が弱くなったり、脂肪がつきやすくなったりする子が多いです。
としを取るにつれ、トイレでの排泄ができなくなったり、お水やごはんを自分で食べられなくなったりします。一匹オオカミのような性格の子でも、あまえてきたり、たよってきたりします。介護をしつつ、たっぷりあまえさせてあげましょう。
あまり年寄りあつかいするとすぐ弱ってしまう子もいます。介護が必要になっても、今までとおなじようにかわいがってあげることで、元気な気持ちでおだやかな日々をおくってもらいましょう。
うさぎの寿命を延ばす飼育方法6つのポイント
寿命があるのは、生きていればしかたのないこと。でも、できるだけたくさんの時間を一緒にすごしたいですよね! そう思っているのは、飼い主さんだけではなく、きっとうさちゃんもおなじはず。
人間と比べれば寿命が短いうさぎだけれど、ちゃんとポイントをおさえて育てることで、寿命が延びることもあります。
1.特に大事なのは食事
人間も年齢によって、食べるものが変わってきますよね。
実はうさぎさんも、年齢によって食べるものを変えたほうがいいです。
生後4か月くらいまでは
ペレット、牧草はマメ科とイネ科をまぜてたくさんあげます。
生後4か月~5か月
ペレットの量を減らしていき、牧草はイネ科のものだけあたえます。
生後6か月~7歳
太り具合でペレットの量をコントロール。牧草はイネ科のものをたっぷりと。
7歳以上
としを取ってくると歯がわるくなり牧草が食べにくくなるうさぎさんもいるので、その場合はやわらかい牧草に変えてあげましょう。ペレットの量を増やすこともあります。
2.うさぎの食事は基本的に牧草が主食
ペレットはあげすぎると肥満の原因にもなります。あたえすぎには注意しましょう。今はグルテンフリーのものや、子うさぎ用、大人うさぎ用、シニアうさぎ用などいろんな種類のものが売られているので、そのときのうさぎさんの状態によって適当なペレットを選びましょう。
牧草は、よく噛んで食べることで、歯が伸びすぎるのを防ぎます。新鮮な牧草をたっぷり食べさせてあげましょう!
うさぎさんの食べものの好みは、生後6か月くらいまでに決まってくるといいます。少しずつ野菜やくだものをあげ、食べれるものを増やしていきましょう。ただし、あたえてはいけないものもあるので注意してください。
また、おやつはあたえすぎるとよくないですが、毛玉がお腹にたまるのを防いだり、消化をたすけてくれるものもあるので、体調によってあたえていきましょう。もちろん、たまのご褒美としてあげるのもいいですね。
3.暑さと湿気はうさぎに大敵!
うさぎさんは、暑さと湿気がとっても苦手です。温度・湿度管理がとても重要。うさぎさんが快適に過ごせるように、お部屋の中はつねに適温をたもちましょう!
温度は18~23℃、湿度は40~60%が、うさぎさんにとって適温といえるでしょう。
また、季節の変わり目も体調を崩しやすいので、いつも以上に室温には気をつかいましょう。うさぎさんのちょっとした変化も見逃さないで。
4.ストレスもうさぎの大敵
どうしてもしかたのないことですが、飼い主さんのお引越しやご結婚、ご出産などで環境がガラッと変わることもありますよね。でも、うさぎさんにはそれがストレスになることも。
お引越しをしたときには、うさぎさんにも早く新しい家になれてもらうよう工夫してみましょう。また、はじめての場所はとても不安です。環境になれるまで、できるだけそばにいてあげてください。
ご結婚やご出産で家族が増えることはとてもおめでたいことです! そんなときも、うさぎさんのことを今までと変わらずに愛してください。子育てがはじまると、なかなかうさちゃんにかまってあげられないかもしれません。でも、あまりほっとかれると、ヤキモチをやくことや、さみしくなることだってあります。
関連記事
うさぎは寂しいと死ぬって本当?噂の真相はあの人気ドラマが原因だった
自分の環境が変わっても、うさぎさんが大切な家族ということに変わりはありません。新しい環境にも一緒になれていって、ストレスの少ない生活をすごしていくことも寿命を延ばすことにつながります。
5.シニアうさぎは環境作りが大事
シニアうさぎさんになると足腰が弱くなったり、自分で食べることがうまくできなかったりしてきます。そうなる前に、シニアうさぎにやさしい環境を整えてあげましょう。
おうちに家族のだれかがいて、つねにようすをみてあげられるのが理想です。
6.毎日の健康チェック&病院で健康診断
うさぎさんもいろんな病気があります。病気にならないためにも、毎日のブラッシングや毛並み、耳、鼻、目、歩き方など、健康チェックはとても大切です。そして少しでも気になることや変わったことがあれば、すぐに病院へ行き、みてもらいましょう。うさぎは病気を隠す動物です。飼い主さんが少しの変化でも気づいてあげることで、病気の早期発見にもつながり、ひどくなる前に治療することができます。
病気ではなくても、半年に1回は健康診断に行きましょう。
うさぎの年齢ギネス記録は?
なんと、うさぎさんの最長寿命は、18歳10か月!!
1964年8月6日、オーストラリアでL.B. Walkerさんがつかまえた野生のうさぎ、Flopsyちゃんが、ギネス世界記録の最高齢うさぎさん。
出典:GUINNESS WORLD RECORDS
まだうさぎ用のペレットや獣医療も少ないであろう昔に、こんなに長生きのうさぎさんがいるなんておどろきですね! 野生のうさぎさんだったようなので、のびのびと育っていたのでしょうか? 平均寿命をかなり上回る年齢のうさぎさん、うさぎ好きとしてはこんなに長生きしてくれるなんて、とてもうれしいことですね。
出典:【新版】写真いっぱい!かわいいうさぎ品種&飼い方 監修 さいとうラビットクリニック院長 斉藤久美子
出典:もっと知りたいうさぎの秘密「うさごころ」がわかる本 シャンテどうぶつ診療所 寺尾順子 監修 井口病院 イラスト
まとめ
うさぎを飼うきっかけは、人によってさまざまです。
きっかけがなんであれ、家族として迎え入れたら責任をもって育てていく、それはうさちゃんに限らずどんな動物も一緒ですよね。ただかわいいかわいいと、なでているだけではなく、ちゃんとその子のことを知ることで毎日を元気よく健康に、そしてちゃんと向かい合っていくことでより絆は深まり、本物の家族になれると思うのです。
私自身、今回改めてうさぎさんについていろいろ考えるきっかけとなり、長生きしてもらえるようにもっと生活環境などを改善していこうと思いました。そしてもっともっとうさぎさんを愛していこうと思いました。
うさぎさんの寿命について知って、うさぎさんへの接しかたや飼育をいまいちど考えてもらえればうれしいです。
うさぎさんに元気で健康で長生きしてもらえるよう、その子にあった育てかたをみつけていきましょう!
コメント