あなたのうさぎは、しっかりと睡眠時間を取れていますか? とはいっても、自分のうさぎはあまり寝ていないような気がする……そんなことってありますよね。
この記事ではうさぎの睡眠時間帯や、電気の必要性、またコテン寝などの寝かたについて徹底解説。あなたのうさぎの健康を守りましょう。
うさぎの睡眠時間はどれくらい?
飼育下のうさぎの睡眠時間は時間帯を合計して、だいたい8時間ほど。(※この数値は成体のうさぎの場合。)
子供のうさぎや、高齢(5歳以上)のうさぎの場合には、多少のズレが生じる場合があります。
子供のうさぎは成長のため、高齢のうさぎは老化の影響で、成体のうさぎよりも睡眠時間は長めなのです。
また、うさぎの品種によっての睡眠時間の違いは、正確には明らかにされていません。
とはいえ、うさぎの睡眠時間には個体差があります。無理に8時間以上を寝させる必要はないことを前提に考えてください。
あなたのうさぎはどれくらい寝ている?
あなたのうさぎはどのくらい寝ているでしょうか?
Yahoo!知恵袋には、以下のような回答がありました。
だいたい5時前後からごそごそし始め、6時から10時は絶好調。10時過ぎから16時過ぎまでウトウトタイム。昼間なんて人が横を歩いても爆睡です。夕方からごそごそ活発になって夕飯が終わるウロウロして毛づくろいしてダラダラ伸びて、21時から22時位にケージにもどってゆっくりして23時から24時になると人が起きていてもこくりこくりと寝始めますよ。
引用:Yahoo!知恵袋
人間のリズムとはかなり違うことがわかると思います。
うさぎの自由な生活っぷり、そんなところも魅力的ですよね。
ほかの動物は?
うさぎ以外の動物も、実にさまざまな睡眠時間となっています。
たとえば、犬は12〜15時間ほど、猫は14〜16時間ほどと長め。また、ハムスターは14時間ほどで、馬はなんと3時間ほどです。
肉食性や雑食性の動物は長めで、草食性の動物は短めの睡眠時間であるのが動物の基本となっています。
自然界で生き抜くためには、草食動物は極力眠っている時間は短いほうが、外敵に襲われる危険系が低くなりますよね。
これを機に、さまざまな動物の睡眠について調べてみるのもおもしろいでしょう。
うさぎが寝ているかの見分けかた
うさぎの鼻ピクが少ない、ピッタリと動かないなどの特徴が見られる場合には、眠っている可能性が高いです。
また、目をつぶっていたり、寝転がっていたりする場合にも、眠っている可能性があります。
うさぎは目を開けて寝ることもできるので、パッと見では寝ているかどうかを見分けるのは少し難しくなっています。
とはいえ、眠っているときは活動性が低くなるもの。うさぎが眠っているときには、音を立てたりかまったりせず、そっとしておきましょう。
うさぎの生活パターンを知っておこう
うさぎの生活パターンは、人間とは大きく異なっております。
うさぎの習性は薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)と呼ばれており、明け方と夕方に活発になるという生活パターンを送っています。
そのため、主な寝る時間は昼間。昼間には無理に遊ばせたりせず、うさぎをゆっくりさせてあげましょう。
なお、飼い主さんと共に暮らしていると、うさぎも人間のリズムを覚えることがあります。
無理に覚えさせることは不可能に近いのですが、電気を消して寝静まる時間=飼い主さんがかまってくれない時間、ということを学習する可能性はあります。
それを積み重ねることで、うさぎのリズムも飼い主さんに近くなってくることがあるのです。
そのため、無理してあなたのリズムをうさぎに合わせる必要もありません。
うさぎのリズムのことを理解しながら、あなたはあなたのリズムを保ってくださいね。
うさぎを寝かせることはできる?
うさぎをすぐに寝かしつけるというのは、なかなか難しいことです。
飼い主さんが睡眠不足なのでうさぎにも寝てほしい! そんなときもありますよね。
しかし、電気を消すだけでは、体内時計で生活しているうさぎにとっては有効とはいえません。
消灯は、「これから飼い主は寝ますよ」というサイン、つまり飼い主のリズムを覚えさせるきっかけとして使いましょう。
まずはうさぎがリラックスできる環境を整えることが、大人しく過ごしてもらうための第一歩です。
- ケージにブランケットなどをかける
- エサや水を補給する
- 隠れる場所を確保する
- 騒音のない環境にする
これらのことをおこなって、うさぎが心地よく過ごせる環境を作ってください。
うさぎと仲良く暮らすために
うさぎの健康をよりよくするには、しっかりとした睡眠が必要。そのためには、さらに具体的にうさぎの睡眠について知る必要があります。
- 換毛期の睡眠
- 寝る時間が急に増えたときどうするか
- 睡眠不足について
以上は重要なポイントです。ぜひとも覚えておきましょう。
換毛期はよく寝る?
うさぎは換毛期の際、よく眠るようになります。
うさぎは自分の力で新しい毛を作るため、とても消耗が激しく、疲れがたまってしまうのです。
換毛期は年に4回、1週間前後の期間におとずれます。うさぎの毛が抜け、生え変わっていくのです。
換毛期のときには、
- 栄養価の高いペレットをあげる
- 睡眠をさまたげないようにする
- 体調管理を徹底する
- ブラッシングを多めにする
以上の工夫をして、うさぎの健康を守るようにしましょう。
寝る時間が急に増えたとき
うさぎの寝る時間が急に増えたときは、いくつかの可能性が考えられます。
- 心を許した
- 暑い
- 換毛期
- 老化
- なんらかの病気
一つひとつの可能性を考えて、必要があれば対処していきましょう。
心を許した
飼いはじめから寝る時間が増えたように感じる場合は、うさぎがあなたに心を許したということかもしれません。
ここであなたのいう「寝る」は、
- 座ってリラックスしていること
- 寝転がること
- 目を閉じていること
これらのどれかではありませんか?
もしそうでしたら、うさぎがあなたの家に安心を持って、心を許してくれたという可能性が考えられます。
この場合なんの問題もありませんし、むしろ喜ばしいことですよ。
暑い
うさぎは暑さにあまり強くない動物です。暑くて寝ている可能性も考えられます。
この場合には、タオルでくるんだ保冷剤や、凍らせたペットボトルなどを使って、暑さ対策をしましょう。
エアコンで室温を調整することも重要。
ほうっておくと熱中症になってしまう可能性もあります。しっかりと対策をしておくのがうさぎの健康を守るヒケツです。
換毛期
前述のとおり、うさぎは換毛期の際によく眠るようになります。
うさぎの毛がなんだか抜けている? うさぎの食欲が高まっている? と感じたときには、換毛期の可能性が高いです。
換毛期は季節の変わり目にやってきます。この時期には、栄養をしっかり取らせる、またうさぎを休ませることが大事。
適切な処置をしたうえで、見守ってあげましょう。
老化
うさぎは高齢(5歳以上)になると、だんだんと活動が減っていき、睡眠時間が増えるようになります。
この場合はとくに心配はいりません。
しかし、「自分のうさぎはもう高齢なんだ」ということを認識することは重要です。
加齢対策を万全にしておきましょう。
なんらかの病気
うさぎが寝てばかりの場合は、病気の予兆も考えられます。
そのなかでもとくに可能性が高いのは、「うっ滞」と呼ばれる消化器官系の病気です。
今のうさぎの状態を記録したうえで、はやめに獣医師へ相談しましょう。
うっ滞について、くわしくはこちらの記事をご覧ください。
>>うさぎのうっ滞とは?気になる症状や予防法、自宅でできる3つの処置も紹介
うさぎが睡眠不足だった場合
自分のうさぎについて、「もしかして睡眠不足かな?」と思うこともあるかもしれません。
前述したように、うさぎは目を開けて寝る動物です。
寝転がってリラックスしている様子を見せなくても、ちょっとした瞬間や飼い主さんが見ていない時間などに、実は眠っている可能性があります。
そのため、基本的に睡眠不足を心配する必要はありません。
しかし、1日中動き回っているようで、やはり心配……という場合には、現在の環境がうさぎにとって落ち着かないものになっている可能性があります。
その場合には、
- ケージに布をかぶせる
- 騒がないようにする
- 部屋やケージに防音の工夫をする
- うさぎにかまいすぎない
これらを見直したうえで、再度うさぎの様子を観察してみてください。
大人しくしているようでしたら、その間にいつのまにか眠っているはずですよ。
うさぎの寝かた
うさぎの寝る姿勢には、主に3つのものがあります。
どの寝かたをしていても問題はないので、安心して見守ってください。
- 箱座り
- ごろ寝
- コテン寝
それぞれの寝かたはどれも個性豊か。
あなたのうさぎはどの寝かたをするでしょうか?
うさぎの寝かたについて、くわしくはこちらの記事をご覧ください。
うさぎの寝る姿勢3つを画像や動画で解説|痙攣とてんかんの区別について
まとめ
今回はうさぎの睡眠時間についてご紹介しました。
重要なポイントは以下のとおり、
- うさぎの睡眠時間は8時間ほど
- うさぎは薄明薄暮性
- うさぎは目を開けて寝る
- 高齢、換毛期になると寝る時間が長くなる
- リズムを徐々に変えることは可能
- 寝すぎのときはさまざまな理由が考えられる
睡眠は大事ですが、うさぎは思ったよりもちょっとしたタイミングに寝ています。
環境を整えたらあとは無理をさせず、じっくり見守ってあげてくださいね。
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