うさぎのうっ滞とは?気になる症状や予防法、自宅でできる3つの処置も紹介

うさぎのうっ滞症状

さぎがエサを食べてくれない! うさぎのうんちの様子がおかしい! そんな悩みを抱えているのはあなただけではありません。うさぎさんは、もしかするとストレスや不適切な食事によって起こる病気「消化管うっ滞」かもしれません。今回はそのうっ滞の症状や予防法、またあなたのすべき対処法をご紹介します。

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うさぎのうっ滞とは

うっ滞とは正式には「消化管うっ滞」うさぎの胃や腸に起こる機能不全のことをまとめてこう呼びます。主な症状は

  • 元気がない
  • お腹が張っている(ガスがたまっている)
  • 歯ぎしりをする
  • 食欲がない
  • 耳の温度がいつもより低い
  • うんちの様子がおかしい(下痢や異臭、毛でつながっている)
  • うんちが出ない、出ても小粒

など。消化器官の病気のため、主に食事やうんちに異常が見つかる場合が多いのです。あなたのうさぎにも心当たりはありませんか?

うっ滞が起こる原因

  • 不適切なエサのあげかた(エサの食べすぎ、不要なものを食べさせたなど)
  • 異物を食べてしまった
  • 食物繊維不足
  • ストレス
  • 気温の変化
  • 骨折や脱臼などのケガ
  • 不正咬合(ふせいこうごう、歯のかみ合わせがおかしい状態のこと)

など、やっかいなことに実にさまざま。こういったさまざまな原因によって起こりうるため、うさぎの病気の中ではとてもメジャーで、かかりやすい病気なのです。

かかりやすい病気とはいえ、食事に支障が出るため注意は不可欠。ほおっておくと、他の病気を併発する可能性や、死亡してしまう可能性があります。

そうならないためにも、これからご紹介する予防法や処置法を学び、あなたのうさぎの健康を守りましょう。

 

うさぎがうっ滞かも?と思ったら

うさぎにうっ滞の可能性を感じたら、まず迷わず動物病院を受診しましょう。

うさぎはとてもデリケートな生きもの。特に食欲が低下しているとき、食事を拒否しているときは大変危険です。

うさぎの腸のシステムについて、詳細を引用します。

さらに、ウサギの消化管内ではたくさんの細菌が発酵を行って栄養分の豊富な盲腸便を作り出しています。しかし、消化管の正常な運動ができなくなると腸内の細菌のバランスが崩れ、消化管内に異常な量のガスが溜まる鼓腸症と呼ばれる状態にまで悪化することもあります。

引用:みわエキゾチック動物病院

つまり、うさぎは24時間何も食べないと、腸内に悪い菌とガスが発生し、死んでしまうことがあるのです。食欲を阻害するうっ滞は、この危険性をはらむ病気。悪化してしまうと手術となり、うさぎの体力を大幅にうばってしまう可能性も。

さらに消化器官の病気には、うっ滞以外にも引用文内でふれられた「鼓脹症(こちょうしょう)」や、死亡率の高い「急性胃拡張」などがあります。

うさぎのお腹や食欲、うんちに異常を感じたら、極力早く病院に行き、正しい診断と適切な処置をしてもらいましょう。

 

うさぎのうっ滞回復方法~あなたができる自宅での処置

うさぎがうっ滞になったときには

  • 食物繊維の多いエサを与える
  • うさぎにストレスを与えない環境を作る
  • マッサージをする

これらが効果的です。

うっ滞はまず病院へ行く必要があります。しかし、病院だけでなく飼い主さんの手による処置も重要です。うっ滞を悪化させたり、別の病気を起こしたり、再発しないよう、以下のことをぜひうさぎにやってあげましょう。

お腹を動かす食事を与える

うさぎがうっ滞を起こす原因として、食物繊維の不足があげられます。食事を食べないときには後述する「強制給餌(きょうせいきゅうじ)」によってエサを与えます。その後食欲が回復したら、お腹を動かす食事をさせるのがベストです。

お腹を動かすとは、腸の働きを促進するという意味。腸を動かすには、食物繊維を多く含む牧草を与えましょう。なお、マメ科(アルファルファなど)は高たんぱくでガスが出やすいので、与える牧草はイネ科(チモシーなど)にしましょう。

また水をしっかりと与えることもお腹の改善には不可欠。きれいで新鮮な水をしっかりと与えましょう。

 

ストレスを与えないで

うさぎはストレスを感じやすく、それによって病気を起こしやすい生きものです。もしあなたのうさぎがストレスを感じているようなら、それによってうっ滞が進行してしまっている可能性も。

  • 騒音を感じたり、過剰に構いすぎたりしていませんか?
  • ケージは清潔でしょうか?
  • また、気温は22℃前後を保てていますか?

改めて飼育環境を見直し、適切に整えていきましょう。

 

マッサージをする

うっ滞をしたときには、マッサージをしてあげることも効果的です。マッサージをする箇所は背中が主な場所。ですがマッサージは力加減などが素人の手にはなかなか難しいもの。お腹へのマッサージも有効ではありますが、特にデリケートな部分であるため、あまりオススメはできません。

またこれによってうんちの排出が促されることもあります。しかし、これだけで「うっ滞が治る」と判断するのは少しリスクを伴います。一時的な処置としておこなうには効果的ですが、必ず動物病院は受診するようにしましょう。

具体的なマッサージ法は以下の動画を参考にしてみてください。

なおマッサージをおこなう際には、必ず飼い主さんの手を温めてからにしましょう。

参考動画(音声あり)

 

動物病院に行く

動物病院では、主にお腹の動きを整えるお薬を処方・注射してもらうことなります。また脱水症状を起こしている場合には、点滴をおこなう場合も。進行具合によっては、最悪手術をおこなうこととなります。

またガスが溜まっておらず、食欲が低下している場合には、「強制給餌」をおこなうことが多いです。うさぎの体調によっては、この強制給餌はあなたの手でやる必要性が出てくる場合も。

医者の診断をもらって、実際のやりかたを学んでおきましょう。この記事でも後ほど強制給餌のやりかたは解説しますので、ぜひご覧ください。

 

うさぎがうっ滞を繰り返す原因

うさぎがうっ滞を繰り返す原因は、はっきりと「これ」と言えるものがありません。一度治ることがあり、再発してしまったときにも、原因を特定することは難しいのです。

ただし、食事に問題がある、ストレスを感じやすい環境にいる、などといった原因は考えられますので、

  • 食物繊維の多い食事をさせる(お腹を動かすため)
  • 豆や麦、糖質の多いおやつを与えないようにする
  • 飼育環境に気を配る(室温の調整、騒音を避けるなど)

といったことは心がけましょう。

また、あくまで一例ですが、消化器官そのものに何か問題があるということも考えられます。以下はとあるmixiコミュニティでの投稿です。

1歳を過ぎてから、頻回にうっ滞を起こすためお薬を常用するようになりました。病院も何度か変えて、レーザーや鍼灸など血行回復する治療も受けておりましたが、2歳の若さで頻回にうっ滞を起こすため獣医も循環器障害などを疑っておりましたが、死亡解剖の結果、胃幽門側~十二指腸・膵臓の腸間膜に強い炎症所見が認められ、それが腎臓周囲まで広がり、さらに慢性的に炎症を繰り返した白い斑紋が散在しておりました。今までうっ滞を起こしていた原因は、この炎症のためと思われるようです

 引用:mixi

このように消化器官に炎症が起きてしまっているため、うっ滞を繰り返しているという可能性も考えられます。もしあまりにもうっ滞を起こすようなら、動物病院へ行き、検査をしてもらいましょう。

 

うさぎのうっ滞に対する予防法

うさぎがうっ滞を起こさないように、常日頃から食事・環境に注意をする必要があります。以下の項目をチェックして、ぜひとも実践し、うさぎが健康でいられるようにしましょう。

食事に気を配る

うっ滞予防には食事の調整は不可欠。普段から食生活を正すことで、それが予防にもつながります。

  • イネ科の牧草を普段から食べさせるようにする
  • 穀類を含む食べ物は与えないようにする
  • ペレットばかり与えないようにする
  • おやつを与えすぎないようにする
  • 紙などの異物は決して食べさせない

これらのことに気を配って、うさぎのお腹に優しい生活を心がけましょう。

 

環境に気を配る

うさぎはとてもデリケートです。気温や季節の変化、環境の変化といったことで強いストレスを感じてしまいやすいのです。ですので、

  1. 構いすぎない程度に、しっかりとお世話をしてあげる
  2. ケージを清潔に保つ
  3. ご飯はきちんと与える
  4. 温度を18℃~24℃、湿度を40~60%に保つ
  5. 夏・冬は暑さ・寒さ対策に特に気を使う
  6. 他のうさぎ・他の動物からの接触を避ける
  7. 騒音を避ける

これらの項目を確認し、うさぎによって心地のよい環境を作ってあげましょう。

出典:町田修『ウサギの飼い方・楽しみ方』

 

うっ滞予防に食べさせたい野菜

野菜は牧草やペレットに比べて、栄養豊富で食いつきのよいエサです。

うっ滞予防には食物繊維を摂ることが欠かせないので、

  • ブロッコリーの茎
  • セロリの茎
  • 大根の葉
  • 小松菜

こういった繊維質の豊富な野菜を食べさせるようにしましょう。

ただし、あげすぎると他のエサを食べなくなったり、水分の多い野菜を食べたり水気を切らないと下痢になってしまう可能性はあるので、そこには注意しましょう。

 

うさぎへの強制給餌のやりかた

強制給餌(きょうせいきゅうじ)をするには、まず以下の道具を用意します。

  • バスタオル
  • 10~60ccのシリンジ(注射器のような形をした給餌用器具)を3本ほど
  • シリンジに入れるエサ
  • ティッシュやキッチンペーパーなど(こぼしたものを拭く用)

シリンジはペット用のものがありますので、ペットショップなどでお求めください。なおシリンジに入れるエサは、

  • ニンジンや小松菜と言った野菜をミルミキサーでドロドロにしたもの
  • ペレットをふやかしてつぶし、ペースト状にしたもの
  • 動物病院などで販売している専用のエサ

などです。

それでは強制給餌の手順をご紹介します。

  1. うさぎをバスタオルの上に置き、頭と耳を出すように包みこむ(首回りはきつすぎない程度にしっかりと巻く)
  2. うさぎを飼い主さんの股の間に挟みこみ、暴れないように固定する
  3. うさぎの顔を下から固定し、シリンジの先を歯のわきから口の中へ入れ、ゆっくりと注入する

また詳しいやりかたは、ぜひ以下の動画も参考にしてみてください。

ポックル動物病院(音声あり)

もし自分でやる自信がないときや、うさぎがいやがってしまってうまくいかないときには、動物病院でやってもらう、獣医に直接やりかたを教わるなどをしてみてください。

 

まとめ

今回はうさぎのうっ滞についてご紹介しました。うっ滞は放っておくと危険な病気ということがわかっていただけましたでしょうか?

うっ滞にはこの三か条です!

  1. 食物繊維と水の用意された食事管理
  2. ストレスの少ない環境作り
  3. 「うっ滞かな?」と思ったらすぐ病院へ

この3つを忘れずに、冷静にうっ滞対策をできるようにしましょう。あなたのうさぎの健康は、あなたの手で作り、守っていきましょう。

 

 

引用:みわエキゾチック動物病院
引用:mixi

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