うさぎを飼ってみたいけど、どんな動物かわからない! そんなあなたへ、今回はうさぎの性格や種類、簡単な飼育方法を徹底プレゼン! うさぎの特徴をあらためて知ってみましょう。
うさぎってどんな動物って質問されたら
うさぎは長い耳と丸いしっぽ、大きめの足が特徴の動物。
ペット用としての人気が高く、おとなしくデリケートで愛らしいイメージが一般的なものかと思います。
しかし、うさぎの種類は個性豊か。活発なうさぎもいれば強気なうさぎもいます。
今回はそんなうさぎの性格や体の特徴、エサなどさまざまな観点から徹底的に解説!
うさぎをこれから飼いたいあなたも、知識をおさらいしましょう。
うさぎの性格の特徴
うさぎの性格の特徴は、主に以下の5つがあります。
- 臆病(おくびょう)
- 賢い
- 好奇心旺盛
- 甘えん坊
- 縄張り意識が強い
うさぎの個体によって性格はさまざまですが、代表的なものがこれらです。
うさぎを飼うときには、あなたに合った性格の子を選びましょう。
1.臆病(おくびょう)
うさぎはとてもデリケートな動物で、とくに音には敏感です。
大きな音をたててしまうと、おびえさせてしまう可能性も。うさぎを飼うときには、なるべく大きな音を立てないように気をつかいましょう。
2.賢い
うさぎは特別知能が高いわけではありません。だけど、しつけるときちんとものを覚えてくれる賢さはあります。
ほめるときはほめて、しかるときはしかる正しいしつけを教えていきましょう。
3.好奇心旺盛
意外に思われるかもしれませんが、うさぎはとっても好奇心旺盛。
狭いところにはすぐ入る、面白いものはすぐ触るなどなんにでも興味を示します。
そのため、部屋の中をお散歩させるときには、ゴミやコードなどをかじらないように注意をしましょう。
4.甘えん坊
うさぎは心を許した相手に対しては甘えん坊な一面も。なついてもらうまではあまり触らせてもらえないかもしれませんが、なつくと愛らしく甘えてくれます。
逆に考えれば、うさぎが甘えてきたら確実な信頼関係を築けたということ。ぜひうさぎに甘えてもらえるような飼い主さんを目指しましょう。
5.縄張り意識が強い
うさぎはとても縄張り意識が強く、自分のスペースを大事にします。
多頭飼いをしたいときにはケンカに注意。それぞれの縄張りを守ってあげましょう。
うさぎで特徴のある種類
うさぎというと、立った耳に短い毛に……と思い浮かべるあなた。その認識も間違っていませんが、うさぎにはそれに当てはまらない、特徴的な種類もいます。
以下ではその中でも、たれ耳と長毛種についてくわしく見ていきましょう。
たれ耳
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うさぎには耳がたれている「たれ耳」と呼ばれる種類があります。
たれ耳の品種は、主に
- 「ホーランドロップ」
- 「フレンチロップ」
- 「イングリッシュロップ」
などです。
たれ耳のうさぎは立ち耳と比べ、穏やかな性格の傾向があります。
長毛
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うさぎには毛の長い「長毛」と呼ばれる種類があります。
長毛の品種は、主に
「ジャージーウーリー」
「ライオンヘッド」
「アメリカンファジーロップ」
などです。
長毛のうさぎは短毛のうさぎと比べ暑さに弱く、またていねいなブラッシングが必要なので、少し上級者向きとも言えます。
ケアの時間をかけられるという人のみ長毛のうさぎを選びましょう。
うさぎの体の特徴
うさぎの体の器官には、さまざまな機能があります。耳や目、歯など……そのはたらきはどれもうさぎにとって重要。
以下ではその機能や特徴をくわしく見ていきます。
耳の特徴
うさぎの耳はとくに大事な器官。こまかい音を聞きわける聴力があるだけでなく、この大きな耳で体温調整もおこなっています。
耳が熱くなっていたら、体温を調整している最中かも。ただし、長時間耳が熱くなっていたり、逆に冷たくなっていたりするときには要注意。病気の兆候かもしれません。
うさぎの体調を見るときには、耳に注目をしましょう。
目の特徴
うさぎは視覚の範囲が広く、目の前から背後まで360度を見渡すことができます。
そのかわり、あまり視力はよくありません。
歯の特徴
うさぎの歯の本数は、合計28本。その中でももっとも特徴的なのが、切歯(せっし)と呼ばれるもので、なんと1年に10~12cmも伸びます。
歯の長さを調節するためにも、干し草やワラなどのかためのものを欠かさずに与えるようにしましょう。
出典:斎藤久美子『かわいいうさぎ』
骨の特徴
うさぎの骨はとても軽くもろいのが特徴。強い衝撃を受けると簡単に骨折してしまいます。
うさぎを飼うときには、転倒や落下に注意しましょう。
毛の特徴
うさぎの毛の長さは品種によって異なりますが、ブラッシングはどんな毛のうさぎに対してもコミュニケーションになります。お手入れだけでなく、うさぎとのふれあいの時間としても重宝するんです。
とくに長毛のうさぎには、こまめなブラッシングをおこないましょうね。
フンの特徴
うさぎのフンは小さめで丸く、ころころとした形。中には牧草が詰まっています。
うさぎの健康のバロメーターともなるものなので、日頃から注意深く観察しましょう。
知能
うさぎの知能は他の動物と比べてもそこまで高くはありません。
しかし、あなたのことやしつけはきちんと覚えられます。しっかりとうさぎと向き合いましょう。
鳴き声
うさぎには発達した発声器官がないので、鳴き声をたてることはありません。
しかし、「プゥプゥ」「ブー」など鼻を鳴らすことはあり、この鼻のならしかたで今の機嫌や体調がわかることもあります。
じっくりと聞いてみましょう。
発情
メスは生後3か月、オスは生後5か月ほどになると、性成熟を迎えます。
性成熟をすると発情をするように。メスの発情期はほぼ1年中、オスはメスに合わせて発情します。
出典:田向健一『かわいいウサギ 飼い方・育て方』
繁殖
うさぎは繁殖力の強い動物なので、成熟したオスとメスを同じケージ内に入れておくとすぐに子供が産まれてしまいます。
繁殖をおこないたいときにのみ一緒にするようにしましょう。
またうさぎは一度に多くの子供を産みます。産まれた子を自分で世話できるか、また信頼できる引き取り先はいるかなどをよく考えてから繁殖をさせましょう。
体温
うさぎの体温は肛門からはかります。平均体温は38.5~40℃ほど。
体調を見るためのひとつの指標ではありますが、素人がはかるのはなかなか難しいものです。
専用の体温計を使うか、獣医などの専門家に見てもらうとよいでしょう。
出典:うさぎのしっぽ
後ろ足
うさぎは大きな後ろ足を持っているのが特徴。とくに筋肉が発達しており、この足で自慢のジャンプを見せます。
またこの後ろ足をダンダン踏み鳴らす行為は「スタンピング」といい、警戒しているときや不満のあるときにおこないます。
うさぎがスタンピングをしたら注意するようにしましょう。
オス・メスの特徴
うさぎはオスかメスかによって、大きな違いがあります。
もちろん生殖器の違いはありますが、オスはおしっこをまき散らす「スプレー行動」といわれる行動。
メスは妊娠をしていないのに巣作りをはじめる「偽妊娠」といわれる行動をとることがあります。
性別特有の行動や病気などがあるので、自分のうさぎはどちらなのかをしっかりと把握しておくことが重要ですよ。
うさぎのエサの特徴
うさぎに与えるエサは、主に以下のようなものです。
- 牧草
- ペレット
- 野菜
- 果物
- 野草
とくに牧草とペレットはうさぎにとっての主食。主要な栄養となり、うさぎの体をつくります。うさぎの年齢に合わせて、適切な量を与えてください。
食フン
うさぎには「食フン」と呼ばれる行動があります。
ふつうのフンとは違うブドウの房状の「盲腸便」と呼ばれるフンを食べ、栄養をとりこむための行動です。
はじめてうさぎを飼う場合、フンを食べているところを見たら、最初は「えっ!」って驚くかもしれません。だけど、うさぎにとっては大事な行為。やさしく見守りましょう。
まとめ
今回はうさぎの特徴についてご紹介しました。
知っていることから意外なことまで、さまざまな発見があったと思います。
これを機に、うさぎとの生活をはじめてみませんか?
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