牧草やペレットだけでは単調になりがちなうさぎの食生活。おいしい旬の野菜やくだものをうさぎにもあたえたいですよね。
新鮮な野菜やくだものをあたえることは、うさぎの健康づくりに役立つだけでなく、バラエティー豊かな食生活がストレスを防いだり、飼い主さんとのコミュニケーションを深めたりすることにもつながります。
そして何より! うさぎがムシャムシャとおいしそうに食べるすがたを見ていると幸せな気分になりますよね。
今回は、暑い季節には欠かせないスイカをうさぎにあげても大丈夫なのか? 栄養素やあたえかたの注意点などを紹介します。うさぎさんにあげるときの参考にしてくださいね。
うさぎにスイカをあげてもよい?
うさぎにとってスイカは必要な食べものではありませんが、あげても問題ないといえます。
ただし、スイカは水分や糖分が多いので、おなかを壊してしまったり、肥満や虫歯の原因になったりすることも。おいしそうに食べるからといって、たくさんあげるのはやめましょう。
音声あり
夏バテでうさぎの食欲がなくなってしまったときなどには、スイカを水分や栄養補給としてあたえてもいいですね。
スイカの栄養素
スイカに含まれる栄養素は下記のとおりです(100gあたりの栄養素)
エネルギー | 37kcal |
水分 | 89.6g |
炭水化物 | 9.5g |
カリウム | 120㎎ |
マグネシウム | 11mg |
食物繊維 | 0.3g |
ビタミンC | 10㎎ |
βカロテン | 830μg |
スイカにはカリウムやβカロテン、ビタミン類が豊富に含まれています。カリウムには利尿作用があり、βカロテンには高い抗酸化作用があり新陳代謝をうながします。
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
そのほかにも、アミノ酸の一種であるシトルリン、トマトにも含まれるリコピンなどもスイカに含まれる注目の成分です。
シトルリンには、血管を広げ、血液の流れをスムーズにする効果があります。
出典:萩原農場
スイカのあたえかた
うさぎにスイカをあたえるときは、
- 常温にもどす
- 食べやすい大きさに切る
- 量に注意してあたえる
ようにします。
スイカの種には油分が含まれているので、うさぎの消化器にはあまりよいとはいえません。少量であれば食べても問題はありませんが、種は取りのぞいてからあたえるほうがいいでしょう。
スイカの皮は、じつは栄養が豊富。先に紹介したシトルリンも、皮に近い部分に多く含まれています。スイカの皮をあたえても問題ありません。
うさぎにスイカをあげるときの注意点
スイカをあげるときには、
- おなかを冷やさないように、かならず常温で
- 水分が多いので、下痢に注意
- 糖分が多いので、あたえる量は少量に
上記のことに注意してあたえましょう。
暑い季節には食べるだけで元気になるスイカですが、うさぎさんにはひとかけ、おすそわけするくらいの量でじゅうぶんです。
食べさせるときにはスイカの汁でまわりが汚れないように、きれいな容器に入れてあたえましょう。スイカはいたみやすいので、食べ残した場合は早めに片づけるようにしてくださいね。
まとめ
スイカには、健康によいさまざまな栄養素が含まれています。
しかしどんなに栄養満点の食べものでも、それだけを食べ続けるとかえってからだに悪影響を与えることもあります。
人間にとってもうさぎにとっても、健康を維持するために食事はとても大切です。いろいろな種類の野菜やくだものをバランスよく食事に取り入れていきましょう。
出典:萩原農場
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