とってもかわいいウサギさんには、たくさんの種類の子たちがいます。
その中でも、「ミニウサギ」という種類をご存知でしょうか?
よくいる、ふつうのウサギ? いいえ、違います。
たくさんの種類のウサギさんの中でも、ミニウサギについて知っていくと、実はとっても奥深い種類のウサギさんだということがわかります。
たしかに、学校などでよく飼われていたウサギさんの種類は主にミニウサギが多いので、「ミニウサギ」と聞くと、よくいるふつうのウサギでしょ? と思う人もいるかもしれません。しかし、小学校のときに接していた馴染みのあるあのウサギさんには、実はたくさんの秘密がありました!
ミニサイズのウサギなの? 性格は? 飼いかたは? ミニウサギの魅力をご紹介していきます。これを読んだら、今日からあなたもミニウサギの虜になることまちがいなし!
ミニウサギの寿命や性格
「ミニウサギ」と聞くと、小さいうさぎを想像する人もいるのではないでしょうか。
実は「ミニウサギ」というのは、小さいウサギという意味ではなく、雑種ウサギの呼称で、ジャパニーズホワイト種と、ダッチ種をかけあわせた子が多いです。
ミニというのは、ジャパニーズホワイト種よりも小さいということからつけられました。また、ペットショップなどによっては、「雑種」ではなく、「ミックス」と記されているところもあります。
性格や大きさが予測できないので、成長がとても楽しみなウサギさんです。
そんなミニウサギさんの姿がこちら
音声あり
ミニウサギの寿命
ウサギさんの平均寿命は7~8年といわれています。
ミニウサギは雑種です。雑種はウサギに限らず
- 体が丈夫
- 病気にかかりにくい
ともいわれていますが、両親が健康だったか、どんな病気にかかっていたか、などはわかりません。
ウサギさんが長生きする秘訣のひとつは、「どんな種類かで決めるよりも、どのように飼えばいいのか」です。
そのために、飼育のしかたなどの知識を身につけ、たくさんの時間を一緒にすごせるよう、長生きなウサギさんに育てていきましょう!
ミニウサギの性格
ミニウサギはとくに、性格はその子によってさまざま。仲良くなるにつれ、どんどん本性をみせるようになります。飼い主さんは、その子にあった接しかたを見極めていきましょう。
さまざまな性格の子がいるミニウサギですが、飼い主さんの接しかたによっても性格は変わってきます。小さいころから抱っこの練習をしたり、なでてあげたり、やさしく話しかけたり、愛情いっぱいに育てていけば、とってもなついてくれるようになりますよ!
ミニウサギの大きさ
大きさもその子によってさまざま。だいたいの目安は、1.5~3㎏です。
また、耳のかたちも、立ち耳の子もいれば、少し垂れ気味の子もいます。
ここで注意してほしいのは、ミニウサギは大人になったらとても大きくなる子もいる、ということ。
立ち耳うさぎの場合は、耳の小さい子はあまり大きくはならないともいわれていますが、雑種の場合は予測ができません。
小さいサイズのウサギさんを飼いたい、と思っているかたは、
- 大きくなっても飼っていくにあたって問題はないか
- 大きいサイズの子に育ったらちゃんと飼えるスペースがあるかどうか
ということもウサギさんを選ぶときに考えてみましょう。
ミニウサギの毛色
実はミニウサギさんの毛色は、雑種のため決まったカラー名はなく、ペットショップなどの販売店が独自でつけていることが多いです。そのため、似たようなカラーでも呼びかたが違うことがあります。
一般的に多く呼ばれているカラーは、
- ダッチ
ツートーンカラーで、ブラックとホワイトやオレンジとホワイトなどダッチでもカラーバリエーションがたくさんあります。
- チンチラ
青みがかったきれいなグレー
- ブロークンセーブル
ブラックなどのブチ模様
- ホワイト
- オレンジ
その子によって色の組み合わせもいろいろあります。その子だけの色や模様があるというのも魅力のひとつですね。
ミニウサギの販売価格
音声あり
純血種のウサギさんと比べると、比較的安い価格で数千円からとなっています。しかし、購入場所によって価格設定はさまざまです。
- ペットショップでは8000円くらいで設定されています。
参考:ペットワールドアミーゴ
- うさぎ専門店では1万円~2万円弱と、ペットショップに比べると高い値段です。しかし、ネザーランドドワーフなどは4万円台に設定されているので、やはりほかの種類と比べると安い設定となっています。
参考:うさぎ専門店 ラビファー
また、ミニウサギに限ったことではないですが、大きくなるにつれ値段も下がってきます。
私がよくいくペットショップでは、同じ時期に3羽の子ウサギさんが入り、はじめは1万5000円ほどの値段でした。しかし、1羽だけ残ってしまい大人になり、価格がグンと下がり7000円台になっていました。
生きものに値段をつけるというのも酷なものですが、しつけがしやすい子ウサギさんは人気のため、そのぶん値段もお高めです。
ペットショップの中でのことですが、小さいころからみているウサギさんが、毎回いくたびに1羽でどこかせつなそうにしている姿をみると、つれて帰りたくなります。しかし今の段階で私の家では多頭飼いするのがむずかしく、いつもみていることしかできません。
ウサギさんやほかの生きものを飼うときは、値段も重要かもしれませんが、高い・安いよりもまず、その子をちゃんと責任を持って育てていけるのかということを最初によく考えてみてください。
ミニウサギを飼うならブリーダー?ペットショップ?
音声あり
ウサギさんを飼うとき、さまざまな場所でウサギさんと出会うことができます。どこでウサギさんを探すにしても、1番大切なことは、ちゃんと自分の目でみてから決める。ということです。
ペットショップやウサギ専門店
ワンちゃんやネコちゃんだけではなく、最近では大きいペットショップでもウサギを取り扱っているのをよく目にします。また、ウサギの専門店もいろんな場所に増えてきましたね。
こういったペットショップのメリットとしては、
- じっくり好きなだけウサギを観察して決めることができる
- ケージの中のフード皿やトイレを確認して、毎日どのように飼育されていたのかがわかる
- 専門店はとくに、店員さんの知識が豊富で安心できる
- わからないことも相談できる
- 専門店にはウサギグッズもたくさんそろっているので、ケージやエサやおもちゃなど、すべて購入することができる
- 飼ったあと、爪切りなどのサービスがあるところもある
- 飼ったあとも相談にのってくれる
しかし、デメリットもあります。
- 大きいペットショップの場合はウサギさんに関しての知識が足りない場合もある
- 小動物用グッズの種類が少ない場合もある
ブリーダーから
ブリーダーとは、動物の繁殖を専門におこなう人のこと。
こちらもメリットデメリットがあります。
メリット
- 特定の品種の繁殖をおこなっているところが多いため、専門知識が豊富
- 繁殖に適したもの同士を見極めているので、健康的な子が産まれることが多い
デメリット
- ブリーダーとは名ばかりで、種類を偽って販売するような悪質な人もいるのでブリーダー選びには注意が必要
里親募集や、お友だちのウサギ好きさんから
里親募集のサイトをみてみることや、お友だちから譲り受けるという手もあります。
メリット
- 捨てウサギさんの保護ができる
- ウサギを飼いなれている、信頼できるお友だちから譲り受けると、トラブルが少なく、飼ったあといつでも相談できる
デメリット
- 譲り受けるタイミングが重要
- 近親交配であると健康面でトラブルが起こりやすい
- 譲り受けるまでにインターネットや雑誌などで、しっかりリサーチしなければならない
どの方法でも、メリットデメリットがあります。
じっくり悩んで相談しながら決めたいのならペットショップ、繁殖に適したもの同士を見極めているというところでは雑種のミニウサギに適していそうなブリーダーなど、自分にもっともあった方法を探してみましょう。
どこにするか決めたら、管理がしっかり行き届いているか、元気な子かどうか、など、ちゃんと自分の目でみて話して確かめて、かわいいミニウサギさんに出会えるといいですね!
ミニウサギにも種類はあるの?
ミニウサギさんの中でも、「スーパーミニウサギ」という種類が存在します。
スーパーミニウサギも雑種で、お父さんウサギとお母さんウサギが小柄なウサギさんだった場合、子供のウサギさんも小さく育つだろう、という理由でこの名がつけられています。
そのため、ミニウサギで小さいサイズのウサギを探しているのであれば、スーパーミニウサギの種類を探してみるのもいいですね。
こちらがスーパーミニウサギです。
ミニウサギの特徴である、いろんな色や模様をしていますね。とってもかわいいです。
ミニウサギの飼いかたは別のウサギと違う?
ミニウサギは、エサやトイレ、遊びかたなどはほかのウサギと飼いかたに違いはありません。
どのウサギさんにも共通しているのは、
- 食べものの主食は牧草
- 牧草は成長によって種類を変え、つねに食べることができるように毎日新鮮な牧草を入れておきます
- ラビットフードは成長やそのときのウサギさんの体重などにより、種類を変え、量を調整しましょう
- 体調を整えるおやつもたまにあげます。もちろん、たまにご褒美としてあげるのもいいですね。ウサギさんもとってもよろこんでくれますよ。あげすぎには注意してください。
- ウサギさんはキレイ好き。トイレやケージの中、ウサギさんを飼うお部屋の中はきれいにしておきましょう
- 1日1度はケージから出して一緒に遊んで、運動不足を解消しましょう
- 成長により、食べもの、ケージの中や遊ぶ環境を整えましょう
- 暑さと湿気は非常に苦手なので、夏場の暑い時期や梅雨の時期はエアコンをつけ、つねにウサギさんの適温にお部屋の中を保ちます。
- ウサギさんの適温は、温度18~23度、湿度40~60%
- ストレスが多いとウサギさんは弱ってしまいます。日常生活ではストレスをあたえないようにします。飼い主さんのお引越しや、ご結婚、ご出産で家族が増えるなどの環境の変化があるときは、いつもと変わらぬ愛情をそそぎ、また新しい環境になれるまではいつも以上にそばにいてあげましょう
- 毎日のブラッシングや、健康チェックをかかさずに!
このように、飼いかたに違いはありませんが、ミニウサギさんはほかのうさぎと違って、その子それぞれで大きさや性格がまったく異なります。
そのため、飼うと決めたときには大きくなることも予測し、大きめのケージを買うなどの工夫をすることが必要になってきます。
また、接しかたはとても大切。飼っていくうちに本性がみえてくるので、その子がどんな性格であるかを飼い主さんがちゃんと見極め、その子にあった接しかたをしてあげましょう。
出典:はじめてのうさぎ飼い方・育て方 Gakken Pet Books LUNAペットクリニック潮見院長 岡野祐士先生 監修
かわいいウサギ飼い方・育て方 田園調布動物病院院長 田向健一 監修
【新版】写真いっぱい!かわいいうさぎ品種&飼い方 監修 さいとうラビットクリニック院長 斉藤久美子
もっともっと知りたいうさぎのきもち うさ語レッスン帖 一級愛玩動物飼養管理士 中山ますみ・監修
まとめ
ミニウサギさんって、知っていくととっても奥が深いですよね!
ミニウサギさんの特徴は、
- 雑種のため、その子によって性格、大きさ、色などはまったく違う
- 大人になるととても大きくなる子もいる
- 価格はほかの種類と比べると安め
- 個性が豊か! 成長がとても楽しみ
- 飼い主さんの接しかたが大切
- 「ミニウサギ」だからといって「ミニ」ではない!
また、ミニウサギさんに限らず、ウサギを飼うときはちゃんと育てていけるのかきちんと考え、必ず自分の目でみてからどの子をお家に迎え入れるのか決めてくださいね。
私はウサギさんを迎え入れるとき、2羽の子ウサギさんをみて、どちらも抱っこさせてもらいました。1羽は産まれて間もないウサギさんで、ちゃんとひとりで飼っていけるか考えたときに自信が持てませんでした。
もう1羽はケージの中でも元気いっぱいにほかのウサギさんにちょっかいをかけるやんちゃウサギ。ウサギさんのほうも私に興味を示してくれ、抱っこした瞬間に「この子だ!」と確信して不安もいっきに吹き飛び、この子との生活が想像できて楽しさでいっぱいになりました。
ちゃんと自分の目で確認しにいってみると、目が合い、相性が合うのが直感的にわかり、運命的な出会いをすることだってできますよ。
お家に迎え入れたら、健康管理を大切に、長生きしてくれるように育てていきましょう。
どのように成長するのか予測ができないミニウサギ。自分の想像していた大きさではなくても、思っていた性格と違っても、大事な大事な家族です。たっぷりの愛情でかわいがって育ててください。どんな子でも家族であればとてもかわいくて愛おしいですよね。
さまざまな個性の子がいるミニウサギさんは、唯一無二の存在です!
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