いつも牧草やペレットを主食として食べているうさぎですが、野菜を食べているときは一段と目がキラキラして、ムシャムシャと美味しそうに食べてくれますね。
だけど、うさぎには食べてもいい野菜と食べてはいけない野菜があるのはご存知ですよね?
そして残念ながら、うさぎ本人はそれをみわけるすべはありません。
うさぎにとって食べてもよい野菜かどうかは飼い主が判断する必要があるのです。
今回はそんな野菜の中の「ピーマン」について、食べてもいい野菜か、それとも食べてはいけない野菜か、イラストを交えてご紹介します。
うさぎはピーマンを食べていい?
うさぎってピーマン好きらしい。
苦くないんかな〜?wほんで、背景のふすまボロボロ。
こいつの、し わ ざ。 pic.twitter.com/XnsFd2lypE— Fuki (@Fuki200) July 10, 2014
うさぎはピーマンを食べても大丈夫です。
ピーマンには、動物に有害とされている「アトロピン」という成分が含まれます。
この「アトロピン」は犬や猫の手術の際、麻酔薬として使用されていることが。その理由からかピーマンはうさぎにあたえてはいけないとされる説も出回っています。
しかしながら、うさぎは体内に「アトロピナーゼ」と呼ばれる分解酵素を持っています。
この酵素の作用により「アトロピン」を分解することができるので、体に害があたえられることはないのです。
うさぎにピーマンをあたえることになんら問題はありません。
ただし、ピーマンは「ナス目ナス科トウガラシ属トウガラシ種ピーマン」という分類に属しています。
つまりピーマンはトウガラシの仲間なので、うさぎにとっては刺激物です。
大量にあたえることはせず、様子をみながら少量ずつあたえましょう。
パプリカは?
パプリカもピーマンと同じくあたえても大丈夫な野菜です。
パプリカはトウガラシから辛みをなくし、生でも食べられるよう肉厚に、そして甘味をより感じられるように改良されてきました。
ピーマンとの最大の違いは、見た目の色です。
ピーマンが緑色なのに対し、パプリカは鮮やかな赤や黄色、オレンジ色などさまざまな色のものがあり、とってもカラフルです。
栄養の観点からみると
- パプリカはビタミンCやビタミンAがピーマンの約2倍
- パプリカのビタミンEはピーマンの約5倍もある
- 味については苦みも抑えられている
ことがわかりました。
パプリカは「ナス目ナス科トウガラシ属トウガラシ種パプリカ」に分類されています。
こちらもまた、トウガラシの仲間であり、刺激物に分類されるので、ピーマンと同じくあたえすぎに注意して少量ずつ様子をみることが望ましいです。
また、赤ピーマンも同じくうさぎにあたえてもよい野菜です。
パプリカ・緑のピーマンと比べると
- 肉が薄い
- 小ぶり
- 緑のピーマンよりも甘く糖度が高い
- 緑のピーマンよりもシャキシャキ感は少なめ
ということがわかります。
赤ピーマンを緑ピーマンと比べると、ビタミンCは約18倍、ビタミンEは約5.6倍、カロテノイドは約15倍相当に値します。
残念ながら、赤いピーマンを出荷する農家は、手間や販売価格の面から少ないです。
もし店頭で赤ピーマンを入手・もしくは家庭栽培などで収穫できた際は、ぜひお家のうさぎにあたえてみてくださいね。
ピーマンの栄養素
ピーマンはビタミン豊富な野菜です。
1個におよそ80mgのビタミンCが含まれています。
これはレモンと同等かそれ以上!
ビタミンCはメラニン色素を分解する働きがあるので、夏の日焼け対策に十分摂りたい栄養ですね。
加熱に弱いビタミンCですが、ピーマンに含まれているビタミンCは熱にも強いんです。
これはビタミンPが一緒に含まれているからで、PはCを熱や酸化から守ってくれます。
引用:JA全農やまぐち
ピーマンを食べさせることでこんなメリットがあります
ピーマンにはビタミンC・E・Aなどが豊富に含まれています。
また、同じく含まれるビタミンPは毛細血管を丈夫にする働きがあるのです。
パプリカ・赤ピーマンもまた、緑色のピーマンよりもすぐれた栄養素を持つ点があります。
このように、ピーマン・赤ピーマン・パプリカを食べることにより、豊富な栄養素が得られることが魅力です。
ピーマンをあたえるときの3つの注意点
うさぎにピーマンをあたえるときの3つの注意点は
- 大量にあたえないこと
- 種やへたをキレイにとりのぞくこと
- 農薬をよく洗い流すこと
です。
まとめ
今回の記事で
- うさぎはピーマンを食べてもいい
- ピーマンにはアトロピンと呼ばれる成分が含まれるが、うさぎはこれを分解できる
- ただし刺激物であるので、量のあたえすぎはいけない
- 種やへたをしっかりととりのぞいてからあたえる
- 農薬をよく洗い流す
ということがわかりました。
うさぎがもしピーマンを、モリモリと食べてくれたらうれしくなって食べる量だけあたえたくなりますね。
野菜を食べているうさぎの可愛さは計り知れません。
しかしながら、ひとつの野菜を一度にあたえすぎることは絶対に避けましょう。
ピーマンに限らず、いろいろな栄養を少しずつの野菜から、バランスよくあたえることが大事なのです。
また、野菜ばかりあたえていると、主食である牧草やペレットを食べなくなり、不正咬合の原因となります。
不正咬合は一度発症してしまうと生涯つき合っていかなければならない病気であり、放っておくと命にかかわります。
このようなことを防ぐためにも、野菜はおやつ・ご褒美として考え、1日の量として体重2キログラムに対し、約1カップ(約200g)を目安にあたえましょう。
引用:JA全農やまぐち
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