うさぎに小松菜をあたえたい! でも、本当にうさぎにあたえていい食べものなの?
今回は、あたえるときの量や注意点、またこれらに含まれるカルシウムなどの栄養素などを徹底解説。
上手に野菜を食べさせられるようになりましょう。
うさぎへ小松菜をあたえる方法
うさぎに小松菜をあたえていいのかどうか、という疑問への答えは「あたえていい」です。
小松菜は、カルシウムと食物繊維を中心とした栄養が豊富な野菜。
あたえすぎない程度の量をあたえましょう。葉と茎のどちらをあげても大丈夫です。
うさぎに小松菜をあたえるときは、
- しっかりと洗うこと
- よく水気を切ること
- 食べやすい大きさに切ること
- 適切な量をはかること
- 鮮度の高いものを選ぶこと
以上の5点に気をつけましょう。
しっかり洗うことは泥や農薬を落とし、安全性を高めることにつながります。
そして、高い鮮度のものを選ぶことや、食べやすい大きさに切ることはうさぎの食欲を高めることにつながるのです。しっかりとおこなっていきましょう。
うさぎが小松菜を食べない!
うさぎにも食べものの好みがあるため、「小松菜をあたえてみても食いつきが悪い」という場合もあります。
とくに小松菜の茎部分は、うさぎはあまり好みません。
対策としてはまず、子うさぎのころからほんの少量ずつをあたえて、小松菜に慣らしておくという方法があげられます。
うさぎははじめて見る食べものは、警戒しがちな動物です。少しずつ慣らして、平均量を食べられるようにしておくとよいでしょう。
また、うさぎがどうしても小松菜を嫌がる場合は、別の野菜に変えるのも手です。
小松菜から期待できる、うさぎが摂りたい栄養素は主に食物繊維。ブロッコリーの茎や大根の葉などでも同じく食物繊維が摂取できます。だから、ほかの野菜をあたえてみるのもよいでしょう。
栄養のためとはいえ、無理やり食べさせるのだけは避けてください。
小松菜をあたえる量:体重1kgあたり3gほど
うさぎにあたえていい野菜の量は、体重1kgあたり3gほどが目安。
小松菜などの野菜は食いつきがよいため、ついついあたえてしまいがちです。しかし、多くあたえてしまうとペレットや牧草を食べなくなる、栄養過多になってしまうなどのデメリットも。
きちんと量をはかり、適切にあたえましょう。
出典:ゆず動物病院
小松菜の栄養素
小松菜100gあたりの主な栄養素は、以下のとおりとなっています。
エネルギー | 水分 | カルシウム | マグネシウム | 食物繊維 | ビタミンC | |
小松菜 | 14kcal | 94.1g | 170mg | 12mg | 1.9g | 39mg |
出典:文部科学省
小松菜の特徴は、食物繊維とカルシウムの多さ。
とくに食物繊維はうさぎの消化や飲みこんだ毛球の排出といった、うさぎの健康の基礎に関わる大事な栄養素です。
すすんで摂らせるようにしましょう。
小松菜をあたえるときの注意点
小松菜には水分、そして多くのカルシウムが含まれています。
このふたつについて注意しなければなりません。
うさぎは水分を摂りすぎると、下痢になってしまいがちな生きもの。
とくに体長の悪いうさぎや、子うさぎはお腹をくずしやすく、水分の多い野菜をあたえるときにはとくに注意しなければいけません。
また、うさぎはカルシウムを摂りすぎるとおしっこが白くなる、カルシウムなどが結晶化して尿路結石という病気になってしまうこともあります。
小松菜の場合は
- 適量(うさぎ1kgあたり3gほど)を守る
- あたえすぎないようにする(病気の危険性)
- すでに尿路結石にかかっている場合は少なめにするか、あたえないようにする
以上のことに注意しておきましょう。
まとめ
- エネルギーや食物繊維やビタミンなどの、さまざまな栄養補給
- うさぎに欠かせない食物繊維の補給
- 野菜好きのうさぎには、おやつとして元気の源に
主に小松菜をあたえるメリットは、以上のとおりです。
また、デメリットは
- 水分の摂りすぎになりがち
- 水分摂りすぎから下痢と起こす可能性も
- カルシウムの摂りすぎになりがち
- カルシウム摂りすぎから尿路結石を起こす可能性も
といった点があげられます。
1日にあたえる量は、体重1kgあたりに3gほど。この標準量と、今現在のうさぎの体調(お腹の調子は悪くないか、尿路結石にはなっていないか)などを見ながら、必要に応じて減らしてみる、別のものに変えてみることも大事です。
うまく野菜の配分や種類を調整させることができれば、うさぎは病気になりません。むしろ健康な体を手に入れることができるようになるでしょう。
もしあたえかたに失敗した! と思ったら、迷わず動物病院に相談しましょう。
野菜はうさぎの大好物! そんな好物を気持ちよく食べられるようになるためにも、飼い主さんが積極的に動いて、知識をたくわえ実践していきましょう。
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