うさぎは歯だけでなく、爪も伸び続ける動物ということは知っていますか? しかしどうお手入れすればいいのかわからない! そんなあなたへ、ここでは爪の切りかたや嫌がるときの対処法を徹底解説。正しいお手入れで、うさぎの安全を守っていきましょう。
うさぎの爪の伸ばしっぱなしはダメ?
うさぎの爪は伸ばしっぱなしにせず、定期的なお手入れをほどこしましょう。
猫には爪とぎの習性がありますが、うさぎは自分で爪がとげません。
しかしうさぎの爪は歯と同じように、少しずつ伸び続けます。
そのため、ほうっておくと「爪が引っかかってしまう」、「はがれてしまう」などのトラブルが起こる可能性があります。
うさぎに痛い思いをさせないためにも、うさぎの爪の管理は飼い主さんが責任をもっておこないましょう。
うさぎの爪が曲がってくる
うさぎは爪が伸びすぎてしまうと、何かのはずみに爪が曲がってしまう可能性があります。
爪が曲がってしまうと、爪を引っかけやすくなり、折れる・はがれる危険性が高まります。
また、爪の再生の問題で曲がって生えてきたという場合も。
生まれつき爪が曲がって生えている場合もあります。
このようにさまざまな原因や理由が考えられますが、共通していえるのは動物病院に相談したほうがいいということ。
曲がった爪は切るのが難しいため、飼い主さんの手にだけ負うのは大変なことです。
できるだけ専門家に処置してもらうほうが安心できるでしょう。
うさぎの爪切りは何歳から?
うさぎの爪切りは基本的に、何歳からはじめるといい、という基準は特にありません。
頻度は約1~2か月間隔を目安にしましょう。
うさぎの爪の状態を確認して、必要に応じて処置をするとよいでしょう。
爪切りの体勢とやりかた
うさぎの爪切りをするときには、とらせると安定する体勢があります。
また、正しいやりかたというものもあります。
うさぎの安全のためにも、安定した体勢かつ正しいやりかたで爪切りをするようにしてください。
爪切りの方法
音声あり
うさぎの爪切りのときには、まずうさぎの様子をうかがうことが大事。
うさぎの体調がすぐれている、機嫌がいいなどのタイミングを見計らってください。
そして、うさぎの調子が悪くなさそうであれば、爪切りの準備をしましょう。
まず、やさしくうさぎを抱っこします。
このとき、抱っこの方法としてそのままひざの上に安定させる、または仰向けにするという2つの方法があります。
ひざの上に安定させる方法はうさぎへの負担は避けられますが、うさぎが暴れやすくケガもしやすい姿勢です。
逆に仰向けにさせる方法は、うさぎが暴れにくく切りすぎは避けやすいですが、体への直接的な負担が大きめです。
あなたがひとりでやる場合や、慣れないうちは仰向けにさせ、短時間で終わらせるのがおすすめです。
白い爪は血管(ピンク色の線)の見える位置から2~3mmくらい先を切りましょう。
黒い爪の場合は懐中電灯などで照らし、血管を確認してから同じように切るとよいです。
血管を切ると出血してしまうので、慎重に挑みましょう。
出典:ウサギの飼い方・楽しみ方
爪とぎの方法
うさぎの爪とぎをするときは、爪切りのときとほぼ同じ要領でかまいません。
ひざの上に安定させるか、仰向けにして爪をとぎましょう。
爪とぎは必須ではありませんが、なめらかにしておけば事故の確率が減ります。
余裕があればうさぎ用やペット用のものを買い、キレイにメンテナンスしましょう。
爪切りを嫌がるうさぎはどうすれば切れる
どうしてもうさぎが爪切りを嫌がってしまう場合には、以下の方法を試してみましょう。
- タオルでくるんで落ち着かせる
- 最初は1本だけでもいい
- 保定してふたりで爪切りをおこなう
- 爪切りの道具を変える
- 場所を変えてみる
- 目を隠す
- ご褒美を用意する
うさぎも慣れないことをするため、少なからずストレスがかかります。
それをカバーするためにも、うさぎ第一の環境づくりからはじめましょう。
タオルでくるんで落ち着かせる
うさぎはタオルや布などでくるんであげると、落ち着く傾向にあります。
少し手が出るくらいの余裕をもって、うさぎのお気に入りの布でやさしくくるんでください。
そのまま抱っこをして爪切りをすると、うまくいくかもしれませんよ。
最初は1本だけでもいい
うさぎの爪切りは、少しずつ進めていきましょう。
うさぎにも慣れが必要です。
最初は暴れてしまって1本しか切れないかもしれませんが、少しでも爪切りの経験値を積んでいけばだんだんとうさぎが慣れてくれるはずです。
うさぎの機嫌がいいときに少しずつ、うさぎの気持ちを優先させて練習をしていきましょう。
保定して、ふたりで爪切りをおこなう
うさぎが爪切りに慣れない頃には、人間ふたりで爪切りをするのがおすすめです。
ひとりがうさぎの保定係、もうひとりがうさぎの爪切り係、といった形です。
このように分担して、ていねいに爪切りをすると安全を守りやすいですよ。
爪切りの道具を変える
うさぎがどうしても爪切りを嫌がる場合は、爪切りの道具を変えてみるのも手です。
ペットに適した爪切りにはいろいろなものがあるので、使いやすく、自分のうさぎが気に入るものを選んであげましょう。
場所を変えてみる
うさぎにおとなしくしてもらうには、爪切りの場所を変えるのも有効です。
うさぎは縄張りの中だと気が強いのですが、縄張りの外に出すとおとなしくなってしまいます。
そのため、普段はうさぎが使わない部屋で爪切りをするなど、あえてうさぎが慣れない空間に連れていくという方法がおすすめです。
目を隠す
うさぎは視界をさえぎられるとおとなしくなる習性があります。
どうしても暴れてしまう場合には、布などで目隠しをしてしまうのもおすすめです。
ご褒美を用意する
爪切りの後にご褒美を用意してあげるのもおすすめ。
野菜や果物、おやつなど……あなたのうさぎの好きなものをあげましょう。
爪切りが嫌なうさぎも、「これが終わったらおいしいものを食べられる!」と覚えてくれたらいい子にしてくれるかもしれませんよ。
オススメのうさぎの爪切り道具
うさぎの爪は人間のものと形状が違うので、専用の爪切りを使うとキレイに切ることができます。
ここではペット用のネイルケア用品を、爪切りやトリマーなどさまざまな軸からご紹介します。
電動爪トリマー
Amazonの中でも特に多くのレビュー数を獲得しているのがこの商品。
安心の高評価も見所な、電動トリマーです。
スピーディかつていねいに爪を研磨。これ1本で爪とぎいらずです。
ただし電動式のため、使いかたには十分注意しましょう。
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ミニアニマン ウサギのカーブ型つめきり
楽天にて多くのレビュー数を獲得し、評価も良好なのがこの商品。
うさぎの形状に合わせた構造で、やさしく爪をカットできます。
切れ味もよく、かわいらしいデザインにも要注目です。
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爪切りの注意点
うさぎの爪切りをするときは、
- うさぎをしっかりと保定する
- 暴れる場合には無理に切ろうとしない
- 低い場所でおこなう
- 切りすぎた、折れた場合には適切な処置を
以上のことに気を付けることがポイントです。
低い場所でおこなう
うさぎの爪切りは低い場所でおこなうことがポイントです。
爪切りに慣れていないうさぎは暴れやすく、飼い主さんの腕から逃げ出してしまいがち。
そんな中、高い場所で爪切りをしてしまうと、うさぎが落ちてケガをしてしまうかもしれません。
爪切りは安定した低い場所で、うさぎの安全を守りましょう。
爪を切りすぎた場合
うさぎの爪を切りすぎたときは、まず血を止めることが大事。
ペット用の止血剤が市販されていますので、いざというときはこれを使って応急処置をしましょう。
止血剤がないときは出血箇所を指で圧迫するとよいでしょう。
もし血が止まらない、または心配であるようのなら、動物病院でみてもらいましょう。
爪が折れてしまった場合
うさぎの爪が折れてしまったときは、まず血が出ているかどうかを確認しましょう。
血が出ていてもあわてないことがポイント。
ペット用の止血剤があれば使用し、なければ1分間ほど指で圧迫してください。
それでも血が止まらなければ、タオルなどの清潔な布で巻いて血を止めるようにしましょう。
その後、できるだけ早く動物病院にいき適切な処置をしてもらいましょう。
ほうっておくと膿んでしまう可能性もあるため、素人判断をせず獣医師にみてもらうのが賢明です。
出典:アレス動物医療センター
うさぎは爪切りの音が嫌い?
うさぎは音に敏感な動物です。
さまざまな音を感知できるため、「苦手な音」が多い個体もいます。
爪切りの音も例外ではなく、音に反応して足ダンする子も珍しくありません。
しかし、すべてのうさぎが爪切りの音が嫌いなわけではありません。
嫌いかどうかは個体差が大きいので、まずは自分のうさぎの様子をうかがってみましょう。
病院で切ってもらうのが安心
うさぎの爪切りは飼い主さんの手でもできますが、やはり簡単なことではありません。
爪切りを嫌がって暴れる、切りすぎてケガをさせてしまう……などトラブルも怖いですよね。
そんなときには、やはり専門家に任せてしまうのが一番安心・安全です。
動物病院やペットショップなどでは、ペットのプロがていねいに爪を切ってくれます。
少々費用はかかりますが、うさぎへの負担も少なくケガの心配も無用。
爪切りに自信のないあなたは、思い切ってプロにお願いしてみましょう。
まとめ
今回はうさぎの爪切りのやりかたをご紹介しました。
重要なポイントは以下の通りです。
- うさぎの爪は定期的に切るといい
- 爪切りは正しい体勢とやりかたで
- うさぎが暴れるときにはしっかりと保定して
- 血が出たときには止血しよう
- 自分でやるのが難しいときには病院で
うさぎの爪は一生伸び続けるため、爪のお手入れも一生付き合っていかなければなりません。
お手入れの不足はケガの元。
うさぎに気持ちよく過ごさせるためにも、こまめでていねいな管理を心がけましょう。
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