ヒトと同じように犬・猫・小動物といったペットにも保険はあり、ケガや病気をしたときに保険を受け取ることができます。保険会社にもよりますが、うさぎも保険に加入することができるのです。
でもうさぎに保険って必要なの? そう考える人もいますよね。今回はペット保険の重要性やおすすめについてご紹介します。
うさぎに保険は必要?
保険が必要になるかどうかは、結果から見てしまうと、うさぎの育てかたや、病気やケガをどのくらいするかによります。
うさぎが病気やケガをほとんどしない場合には、保険は必要なく感じるかもしれません。
しかし、うさぎはとてもデリケートな生きもの。ちょっとしたことで体調を崩しやすく、思わぬ事故でケガもしがちです。
いざ検査や入院・手術となると
血液検査 | 3000~6000円 |
入院 | 1日3000円 |
開腹手術 | 30000円 |
そこそこのお値段になります。
※データは出典元を例として提示しており、医療費は病院によって異なります。
愛するうさぎのためとはいえ、これらの金額負担は重くのしかかるもの。
いざというときの備えがしたいかた、「お守り」を持っておきたいかたは保険に加入しておくと安心でしょう。
出典:早馬動物病院
うさぎのおすすめペット保険を比較
どうぶつ健保ふぁみりぃ | プリズムコール | ペットライフ健保 | |
プラン | 2種類 | 4種類 | 4種類 |
基本保険料 | 2,460円/月~ | 1,910円/月~ | 1,900円/月~ |
新規加入年齢 | 3歳11ヶ月まで | 生後30日から満11歳未満 | 4歳11ヶ月まで |
通院保証 | 最高14,000円/日 | 最高5,000円/日 | 最高10,000円/日 |
手術 | 最高140,000円/日 | 最高150,000円/回 | 最高100,000円/回 |
特徴 | LINEでの獣医師への健康相談が可能 | 保証割合100% | 掛け金一律 |
うさぎが加入できる保険は、現在上記の3種類。
- 「アニコムどうぶつ健保ふぁみりぃ」は2種類のプラン
- 「プリズムコール」は4種類のプラン
- 「ペットライフ健保」は4種類のプラン
からの選択が可能。
表の通り、
- 月々の保険料が、もっとも安いのが「ペットライフ健保」
- 新規加入年齢のボーダーが、もっとも高いのが「プリズムコール」
- 通院保証と入院費の最高額が、もっとも高いのが「どうぶつ健保ふぁみりぃ」
ということがわかります。
それでは以下からはこれらの3つをよりくわしく解説していきます。
どうぶつ健保ふぁみりぃ
アニコム損害保険の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」(以下ふぁみりぃ)。
「ふぁみりぃ」の特徴、まずひとつ目は、プランが50%プラン、70%プランのふたつにわかれていることです。
「どうぶつのケガ・病気に対し保険の対象となる診療費の70%・50%を支払限度額・限度日数(回数)の範囲内で保障」
(原文ママ)というのが保障内容。
つまり手術や通院に対し、50%プランなら50%を、70%プランなら70%を保障してくれるということです。(限度額・限度日数はどちらのプランも同じです)
保険料は1歳のうさぎに対して、50%プランは2,500円/月、70%プランは3,340円/月。
70%プランのほうが保険金の額が高いことがわかりますよね。
保険料の高さは少々ネックですが、これを払えばいざというときに70%を保障してくれるということでもあり、大きな安心となります。
また飼い主さん自身へのサポートも充実。「ふぁみりぃ」の保険に加入すると、
- うさぎさんの顔写真をつけた保険証の発行
- その保険証を使って病院の窓口で保険金清算、ペット割引などのサービス
- LINEを使った請求、獣医師への健康相談
- 電話での獣医師・トレーナーによる健康・しつけ相談
- 腸内フローラ測定の無償受診
- 万一のとき賠償金を保障してくれる「ペット賠償責任特約」
以上のサービスまで受けられるようになるのです。保険以外の充実度では、このアニコム「ふぁみりぃ」がピカイチ。
各プランの詳細は、以下の表をご参照ください。
50%プラン | 70%プラン | |
保険料 | 2,460円/月 | 3,270円/月 |
入院保険金 | 最高14,000円/日(1年20回まで) | 最高10,000円/日(1年20回まで) |
通院保険金 | 最高14,000円/日(1年20回まで) | 最高10,000円/日(1年20回まで) |
手術保険金 | 最高140,000円/回(1年2回まで) | 最高100,000円/回(1年2回まで) |
掛け金 | あり | あり |
出典:アニコム損害保険
プリズムコール
日本アニマル倶楽部の「プリズムコール」。(以下「プリズム」)。
「プリズム」の特徴は100%の保障割合。4つのプランから、あなたの思い描く形に添って保険をお届けします。
どの保険においても保障額の限度というものはありますが、その限度以内なら全額を保障してくれるので、自己負担の少なさはピカイチ。
また新規加入できる年齢は満11歳未満まで。それ以下ならシニアのうさぎも加入することができます。
プランはグリーンプラン、オレンジプラン、ブループラン、ホワイトプランの4種類が用意されています。
グリーンプランがもっともも保険料が高い代わりに、入院から通院までさまざまなサービスを提供。
ホワイトプランはもっとも保険料は安く、手術保証は高いのですが、通院の保障は効きません。以下の表を参考に、自分にもっとも合ったプランを選びましょう。
グリーンプラン | オレンジプラン | ブループラン | ホワイトプラン | |
保険料 | 4,230円/月 | 3,670円/月 | 2,270円/月 | 1,910円/月 |
入院保険金 | 最高10,000円/日(1年60日まで) | 最高8,000円/日(1年30日まで) | 最高5,000円/日(1年20日まで) | 最高10,000円/日(1年30日まで) |
通院保険金 | 5,000円/日(1年60日まで) | 4,000円/日(1年30日まで) | 3,000円/日(1年20日まで) | 保証なし |
手術保険金 | 最高90,000円/回(1年2回まで) | 最高60,000円/回(1年2回まで) | 保証なし | 最高150,000円/回(1年2回まで) |
掛け金 | なし | なし | なし | なし |
出典:日本アニマル倶楽部
ペットライフ健保
ペットライフジャパンの「ペットライフ健保」(以下「ペットライフ」)。
こちらの保険のスタンダードプラン、スペシャルプランは掛け金なし。実際の治療費に関わらず定額で保障してくることが特徴です。
また掛け金はありますが、サポート55、プレミアム70はそれぞれ治療費の55%、治療費の70%を保障。高い限度額で安心の治療が行えるコースです。
こちらも以下に表をご用意しますので、それぞれのプランを見比べてみてください。
スタンダードプラン | スペシャルプラン | サポート55(治療費の55%を保障) | プレミアム70(治療費の70%を保障) | |
保険料 | 1,900円/月 | 3,300円/月 | 1,400円/月~ | 2,400円/月~ |
入院保険金 | 5,000円/日 (1年25回まで) | 7,500円/日 (1年25回まで) | 最高200,000円/日(1年20回まで) | 最高200,000円/日(1年20回まで) |
通院保険金 | 2,000円/日 (1年25回まで) | 3,000円 (1年25回まで) | 最高200,000円/日(1年20回まで) | 最高200,000円/日(1年20回まで) |
手術保険金 | 30,000円/回 (1年2回まで) | 45,000円/回 (1年2回まで) | 最高200,000円/日(1年2回まで) | 最高200,000円/日(1年2回まで) |
掛け金 | なし | なし | あり | あり |
出典:ペットライフ健保
※アイペットはうさぎ不可
ペット保険の中で大手のアイペット。しかし、アイペットではうさぎに対しての保険は取り扱っておりません。
うさぎの加入する保険会社を考えるときには、間違って選んでしまわないように注意しましょう。
ペット保険を選ぶ7つのポイント
ペット保険を選ぶポイントは、
- 新規加入年齢
- 通院保証の有無
- 保険料の値段
- 保障割合が高い保険か
- 電話サポートの充実
- 給付金は窓口清算できるか
- その他便利なサポートはあるか
この7つを考えながら、自分とあなたのうさぎに合った保険・プランを選んでいきましょう。
1.新規加入年齢
新規加入可能な年齢は、会社によって差が大きいです。あなたのうさぎはいくつですか?年齢によっては、もう入れない保険もあるかもしれません。もし今飼っている子を保険に入れたいなら、まず年齢を確認するところからはじめましょう。
とくにシニアのうさぎは、加入できる保険が限られてしまうため注意が必要です。
どうぶつ健保ふぁみりぃ | プリズムコール | ペットライフ健保 | |
新規加入年齢 | 3歳11ヶ月まで | 生後30日から満11歳未満 | 4歳11ヶ月まで |
2.通院保障の有無
やはり保険を選ぶにあたって大事なのは通院保証の有無です。うさぎには「毛球症」や「うっ滞」など、一度なってしまうと長期の治療が必要なものや、再発しがちな病気が多く、何度も病院のお世話になってしまいがち。
そんなときの病院代をまかなうためにも、通院保証には重きを置いたほうが吉です。安心してうさぎを通院させることができるようにしましょう。
どうぶつ健保ふぁみりぃ | プリズムコール | ペットライフ健保 | |
通院保証 | 最高14,000円/日 | 最高5,000円/日 | 最高10,000円/日 |
3.保険料の値段
うさぎのためとはいえど、やはりお値段がかかるのは飼い主さんにとってもつらいところですよね。
こんなときは無理せず、ここでさまざまなプランをじっくり見比べて「この保証内容なら、自分はここまで出せる!」という基準を見つけてみてください。きっとあなたに合ったプランが見つかりますよ。
どうぶつ健保ふぁみりぃ | プリズムコール | ペットライフ健保 | |
基本保険料 | 2,460円/月~ | 1,910円/月~ | 1,900円/月~ |
4.保障割合が高い保険か
せっかくお金を払って加入する保険会社。保障割合は高いほど、いざというときに安心してうさぎの治療をすることができます。
しかし、保障割合と保険料は比例して上がっていくことが多いもの。無理に保障の強いところを選ばず、よく自分のお財布と相談してから決定しましょう。
5.電話サポートなどが充実しているか
電話サポートの充実も気にしたほうが、よりうさぎの健康を保障できます。
もしうさぎに気になる体調変化があった場合。でも病院は開いていないし、メールは遅くて不安……そんなときにはすぐに専門家と連絡の取れる、電話が役立ちます。
うさぎの健康にも、飼い主さんにも安心。電話サポートのあるものをぜひ選んでみましょう。
6.給付金は窓口精算できるか
これは単純に利便性の問題ですが、ペット保険証を発行しているタイプの保険だと、人間と同じように窓口に保険証を提出するだけで清算ができるため、とても便利です。
一般的な清算方法は、
- 所定の請求書に情報を記入
- 動物病院で請求書を発行してもらう
- 資料をまとめて保険会社に郵送
- 後日口座に給付金が振り込まれる
という形ですが、これだと手間がかかり大変ですよね。
すぐに清算できる窓口清算は、簡単・安心の方法。郵送に不安や手間を感じるかたは、ぜひ清算方法を基準に、保険選びをしてみましょう。
7.その他
保険によっては他にもさまざまなサービスが用意されている場合があります。
割引制度や飼い主さんへのサポートなど、その内容はさまざま。こういったサポートは主に「アニコム」がおこなっています。
保険証の発行や、相談サービスなどに魅力を感じるかたには「アニコム」がおすすめですよ。
どうぶつ健保ふぁみりぃ | プリズムコール | ペットライフ健保 | |
特徴 | LINEでの獣医師への健康相談が可能 | 保証割合100% | 掛け金一律 |
うさぎのペット保険に加入されている人の口コミ
ここでうさぎのペット保険に加入しているかた、保険を選考しているかたの口コミをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
そうかぁ 私は生命保険は、振り込んだ分元が取れる予定やし、今後 府民共済しか入らない予定やからなぁ。
うさぎさん飼ってた時はアニコム保険には助けられた。トータルでは払い込みの方が多かったおもうが、手術で10万近くいるときは助かったなぁ— ちぃ (@FromBearToBull) June 26, 2016
今までうさぎさん特に大きな病気なってなかったから大丈夫だったけどそろそろ保険考えないとな…と思ったけどアニコムが気付いたら加入可能年齢が引き下げられてて入れなくなってた…
今の年齢考えたらプリズムコールが良いかな…— みさ (@misamico) May 10, 2018
アニコムさんが一番便利ですが、数年前から、うさぎさんをお迎えする時に、購入した専門店(ペット保険代理店である事が条件)でしか新規加入が出来なくなりました。我が家は、2ぴょん多頭飼いで、1羽はアニコムさん、もう1羽はペットライフジャパンさんでお世話になっています。
— ラビラビ商事®︎(8/10うさぎふくふく祭りinふくしま出展) (@rabbirabbishoji) August 6, 2017
うさぎの主な病気
ここではうさぎが病院にかかるにあたって、とくになりやすい病気を簡単に紹介していきます。名前と症状の概要は覚えておくと便利なので、ぜひ覚えておきましょう。
各病気の詳細は別ページからご覧ください。
毛球症
毛球症は、毛づくろい中に飲みこんだ毛が排出されず、腸内で溜まってしまう病気のこと。腸の働きの鈍りが原因でなることなので、「うっ滞」と並行して語られることが多いです。
この毛球症はうさぎがとてもかかりやすく、通院することになる原因としてはトップクラス。毛球症のためにも、保険に加入しておいたほうが安心かもしれませんね。
不正咬合(ふせいこうごう)
不正咬合は歯が伸びすぎる、細菌感染するなどの原因によって、噛み合わせが悪くなり起きる病気。ものを上手く食べられなくなる、歯ぎしりをするなどの症状がみられます。
牧草をよく食べさせることが予防となります。
お腹にガスがたまる
お腹にガスがたまる症状は「胃腸うっ滞」と言われる病気の一部になります、うさぎはとてもデリケートな生き物なので、悪質なガスが溜まると命の危険に脅かされることも。
ガスが溜まるのは、なんらかの原因で腸の働きが鈍ってしまうことが原因です。元気な腸を取り戻すまでは時間がかかり、病院のお世話になりがちな病気のひとつ。
病院に連れて行き、治療してあげましょう。
こちらの記事でくわしく解説しています>>うさぎのうっ滞とは?気になる症状や予防法、自宅でできる3つの処置も紹介
熱中症
うさぎは環境変化にデリケートな生きもの。高温の環境に一定時間置いておくとなってしまう病気です。
体温の上昇、呼吸が荒くなるなどが主な症状。冷たいタオルなどで冷やしてあげたあと、病院に連れて行きましょう。
パスツレラ症
パスツレラ症はパスツレラ菌に感染することによって起こる症状のこと。「スナッフル」と呼ばれるくしゃみやせき、鼻水や肺炎、結膜炎を起こすこともあります。
細菌感染によって起こる病気なので、治療には抗生剤を使用します。
こちらの記事でくわしく解説しています>>うさぎのパスツレラ症とは?目など3大症状~予防・治療方法。人へ感染する?
出典:町田修『ウサギの飼いかた・楽しみかた』
まとめ
今回のポイントはこちらの通り。ざっとおさらいしてみましょう。
- うさぎの加入可能な保険会社は3つ
- 加入するときにはプランと保険料をよく見て、自分のお財布と相談する
- 受け取れる保険金やサポートなど、保障内容をじっくり検討する
- うさぎはとてもデリケート。病気になりやすいので万全の対策が必要
以上の内容から、
- 万全のサポートを受けたいかたには「アニコム」
- 高齢のうさぎを加入させたいかたには「プリズム」
- 安定した保険金を受け取りたいかたには「ペットライフ」
をおすすめいたします。
あなたのうさぎの健康を守るためにも、ぜひとも保険への加入を考えてみてください。
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