うさぎがすごい姿勢で寝てしまう! 病気じゃないか心配……そんな悩みを持つあなたへ。
今回はうさぎの睡眠と、寝るときの姿勢、また病気の可能性についてお伝えします。
うさぎが寝るときの姿勢とは
うさぎが寝るときには3つの姿勢があります。
- 箱座り
- ごろ寝
- コテン寝
と、大きくわけて以上の通りです。
どの寝かたもうさぎの個体によって、しやすい・しにくいといった傾向にバラつきはあります。「この寝かたをする」、または「しないから病気だ!」とは言えません。
ですが普段の寝かたを覚えておくことで、いざというときの「異常」にすばやく気づくことができるようになるはず。また、普段の寝かたに気になることがある場合には、それが大丈夫なことかをチェックしておけば安心。
それでは各寝かたの詳細をチェックしてみましょう。
1. うさぎの「箱座り」とは
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うさぎの「箱座り」とは、前足を胸の下に折りたたんで座ること。この座りかたは、以下のような特性を持っているとされています。
リラックスしているときによく見られます。
すぐに動くことができないため、ここには危険がないと安心している証拠です。
薄目になっているときは、ほぼ寝ています。
具合が悪いときにもこの座り方をすることがあります。
引用:うさぎ専門店ラッキーハート
つまりうさぎが箱座りをしているときは、「ここが安心できる場所である」と認められた証拠。飼い主さんやその家が信頼されているということです。
この姿勢になったときは眠っていることが多いので、大きな音を立てたり、かまったりしないよう、そっとしておいてあげましょう。
なお、安心しているのではなく、具合が悪いときにこの姿勢をとることもあります。
具合が悪いときには呼吸が荒いなどのほかの異常が出ているはずです。そのサインをチェックしてから、しかるべき処置をしましょう。
2. うさぎの「ごろ寝」とは
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うさぎの「ごろ寝」は、お腹を見せ、後ろ足を伸ばし、横になっている状態のこと。
こちらもすぐに動き出すことのできない姿勢のため、リラックスしているという証拠です。
ごろ寝をするだけなら基本的に異常はありませんが、体調が悪いという可能性はゼロとは言い切れません。
ほかに異常はないかをよく見てあげ、異常がないようならあたたかく見守ってあげましょう。また体を伸ばし、表面積を増やすことによって、熱くなった温度を逃がしているという可能性もあります。
もしも気温の高い日や、暖房を付けている日であったら、室温を調整してあげてください。
3. うさぎの「コテン寝(バタン寝)」とは
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うさぎの「コテン寝」、また「バタン寝」と言われるものは、突然「コテン!」と寝そべる行動のこと。
うさぎが歩いていた、遊んでいたと思ったら急に止まって倒れるように寝そべり、そのまま動かなくなった……なんて経験、したことはありませんか? これがコテン寝(バタン寝)です。
うさぎが倒れる!いえいえコテン寝(バタン寝)です
うさぎが歩いていたら突然「コテン!」と倒れ、そのまま動かなくなる……
「何か病気なのではないか」と飼い主さんが不安になりがちな行動ですが、実は問題のないケースが大半です。
これが「コテン寝」で、むしろほかの寝かたと同様、リラックスしている証。
「コテン」にぴんと来ないというあなたは、こちらの動画をぜひチェックしてみてください。
音声あり
まずは上の動画。毛づくろい中のうさぎさんが急に「コテン」!そのあとのリラックスした様子は、とても癒されますね。
お次の動画では「コテン!」の瞬間を6連発! なんとも愛くるしいですね。
「コテン」後はこのまま気持ちよく眠りはじめることが多いため、眠りをさまたげないようにしてあげましょう。
ここで注意したいのが、この行動は癲癇(てんかん)などといった病気の発作のために出ている症状の可能性があるということです。
呼吸が荒い、暴れまわるなどのほかの異常が見られた場合には特に要注意。
念のため、しっかりと様子を見るように心がけましょう。もし問題があるようなら、早めに動物病院に連れていってください。
うさぎが寝るときの痙攣(けいれん)。これはてんかん?
寝るときに痙攣がみられるからといって、てんかんとは限りません。
以下の引用は、寝るときの痙攣が見られるうさぎに対するものです。
自然界では眠っているときほど無防備な状況はありません。このときに天敵に狙われやすいということがありますので、危険を察知できる体勢を残しつつ、体を休めるという時間をとっているのです。ですから、体を横たえることなく目も開いている状態で眠っている、休んでいる場合があるのです。
(中略)
今回の場合には、この体を横たえるときに、全身がピクッピクッと痙攣しているかのように見えるということです。この体勢に入るというときに見られているならば、自分の体重がその体勢を見せるときに作用しているなどのことが、推測できることだと思います。もちろん体の大きさなどにもよるのかもしれませんが、うまく横になれない、スムーズに横になる体勢が取れなかったなどのことで、思わす体が反応していると解釈できるのではないでしょうか。
引用:うさぎのしっぽ
つまりうまく横になれなかったことに対して、うさぎの身体が反射的に反応しているだけということ。これだけなら病気の心配はありません。
ただし、激しく転がりまわる、不自然な転倒を繰り返すなどの異常があれば、てんかんの可能性もあります。その場合はすぐに動物病院に連れていきましょう。
うさぎが寝るときの目は開いている
「じっとしているところはあっても、眠ったところは見たことないかも」「眠っているとは思うけれど、目が開いている。これって大丈夫?」
そんなあなたへよい知らせ。ズバリ「大丈夫」です。
うさぎは草食動物で、自然界では「食べられる」側の弱い生きもの。そのため、危険が迫ったらすぐにでも逃げられないといけません。
うさぎは「いつでも逃げられる」という状態を保つために、目を開けて寝るのです。本能的な行動なので、心配は無用です。
もちろん目を閉じて寝ているのも正常な寝かた
「うちのうさぎは目をつむって寝ている!」というあなたへ。それも大丈夫です!
はじめから安心できる場所にいるなら、「いつでも逃げられる」ように「目を開ける」必要はありません。
うさぎが目をつむって寝ているときは、飼い主さんやおうちのことを信頼しきっているという証拠。うさぎにとっても、とてもよいことです。
そのままうさぎにとってよい環境を保ち続けられるようにしましょう。
幸せ!うさぎのリラックス姿勢・行動
うさぎがリラックスしているときには、以下の行動を見せることがあります。
- 薄目になる、目を閉じる
- 床にぺたんと座る、寝る
- 鼻のピクピク回数が少なくなる
- 奥歯を軽くカチカチと慣らす(歯ぎしり)
- 身体を伸ばしてごろ寝する
- あくびをする
- 伸びをする
- 毛づくろいをする
ほかにも信頼できる人になでなでやブラッシングしてもらっているときにも、リラックス状態になることも。
ここで注意しておきたいのは、リラックスしている=かまってほしいサインではないこと。
ひとりでゆったり過ごしたい、眠たいといったときにもリラックスするので、無理にかまわずにそっとしておいてあげてください。
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ちなみに、リラックスしているうさぎは、こんな姿を見せてくれます! ぜひ動画でも見てみましょう。
音声あり
うさぎが寝る時間帯は決まっている?
うさぎの寝る時間は、結果的に飼い主さんの生活スタイルによって変わっていきます。
うさぎは日中に睡眠をとり、ゆうがた~翌朝にかけて活動する生活スタイルが基本です。
ですが飼い主さんの活動時間によって、うさぎは柔軟にスタイルを変えます。
一緒に生活するにつれて、飼い主さんが寝ている時間=かまってくれない時間には活動しなくなり、だんだんと飼い主さんの生活スタイルと寝る時間が似通ってきます。
ですので、あなたがうさぎの生活スタイルに合わせようとせず、あなたのスタイルをうさぎに慣れさせるようにしましょう。
お互い気持ちよく暮らせるようになるはずですよ。
うさぎは睡眠不足?
目を開けて寝るうさぎを見ていると、睡眠不足になってしまわないか不安になりますよね。
ですがうさぎは目を開けて寝るため、飼い主さんが気づきにくいだけで、実はかなり長い時間眠っています。
それゆえ、健康的なうさぎはまず睡眠不足にはなりません。
ですが病気をしている場合や、ダニがついている場合など、体調が悪いと結果的に睡眠不足になってしまうことはありえます。
そのときは、まず原因の病気などを取り除くことが大事。早めに動物病院に連れていきましょう。
まとめ
今回はうさぎと睡眠についてご紹介しました。ここでのポイントは以下の5つです。
- うさぎの寝かたは大きくわけて3種類ある
- どれも基本リラックスしているときの姿勢
- 「コテン」と寝ても慌てずに!
- うさぎは目を開けて寝る
- うさぎの寝る時間は変化する
また目をつむっているところも、寝そべっているところも見たことがないというあなたも、これから大事に育ててあげればいつか必ず安心してくれるはず。
まずはあなたから、うさぎのことを信頼して大切にしてあげましょう。
引用:うさぎ専門店ラッキーハート
引用:うさぎのしっぽ
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