最近、うさぎが体をかゆそうにしている! うさぎが何度も頭をふっている! そんなときはありませんか。
その症状は、もしかしたらダニやノミのしわざかもしれません。ここではうさぎにつくダニやノミの種類や症状をはじめ、対処方法や治療方法についても徹底解説。正しい処置や予防方法で、うさぎの健康状態をよりよいものにしていきましょう。
うさぎにつくダニの種類と症状
うさぎにつくダニには、主に以下の4種類があります。
ダニは感染症を媒介したり、寄生によりアレルギーを起こさせたりする可能性があります。どれもはやめに対処して、適切な処置をおこなうようにしましょう。
- キュウセンヒゼンダニ(ミミダニ)
- ズツキダニ
- ツメダニ
- マダニ
キュウセンヒゼンダニ(ミミダニ)
画像引用:神奈川県にあるうさぎやハムスター、インコやカメなど犬猫以外のペット(エキゾチックアニマル)の専門エキゾチックペットクリニック
キュウセンヒゼンダニは、ミミダニとも呼ばれるダニの一種です。
主にうさぎの耳に寄生するダニで、強い耳のかゆみを引き起こします。
それにより耳に引っかき傷ができてしまい、腫れや充血などの症状が出ることも。
病状が進行すると頭部の傾きを起こす斜頸(しゃけい)や外耳炎、中耳炎といった二次的な症状が起きる危険性があります。
ダニに感染した場合、耳を激しくかく、頭をふるといった行動をしやすくなります。
これらを目印に早期の発見を心がけましょう。
ズツキダニ
画像引用:なんてこったい
ズツキダニは、うさぎの被毛に寄生するダニの一種です。
ほかのダニと比べて、目立った症状が出ないことが多くなっています。
卵やダニは肉眼で確認ができ、黒コショウのような粒にみえることが特徴です。
ツメダニ
画像引用:愛知県にある、もねペットクリニック
ツメダニは、うさぎの背中や首回りに寄生するダニの一種です。
寄生されても基本的に目立った症状は出ません。
しかし、うさぎの免疫力が低下している場合には、フケの発生や強いかゆみ、脱毛を起こすことがあります。
マダニ
画像引用:愛知県にある、もねペットクリニック
マダニは、主にうさぎの眼の周りや耳、胸などに寄生するダニの一種です。
マダニの唾液に含まれるアレルギー物質は、皮膚炎を起こす可能性があります。
また一度に多くのマダニに吸血をされると、貧血になってしまう場合もあります。
主なダニの感染経路
うさぎにダニが寄生した場合、以下のような感染経路が疑われるでしょう。
- 家にダニがいた
- ほかのうさぎやほかのペットから感染した
- うさんぽ中に感染した
家にダニがいた
家やうさぎのいる部屋にダニがいた場合には、そのままうさぎへ寄生してしまうことがあります。
うさぎのケージの中だけでなく、家や部屋全体のダニ駆除も心がけていくことが大事です。
ほかのうさぎやほかのペットから感染した
ダニは、ほかのうさぎやほかのペットから感染する可能性があります。
同じ部屋で複数のペットを飼っている場合や、ほかのうさぎやペットと接触した場合には、特に注意しましょう。
感染したうさぎだけなく、感染元となったペットのダニ処置もしっかりおこなうことが大事です。
また感染を確認したうさぎは、処置が完了するまでほかの動物と接触させないようにしましょう。
うさんぽ中に感染した
うさんぽ中にもダニ感染のリスクはつきまといます。
公園や道端などの草むらには、ダニが潜んでいる危険性があります。
ちょっと遊ばせている間に体につき、そのまま寄生されてしまうかもしれません。
うさんぽをした後には必ず体のチェックをして、ダニがついていないかを確認しましょう。
うさんぽに関しては、こちらの記事でくわしくお伝えしています>>うさぎと散歩!うさんぽに必要な物~注意点【覚えておく12の心構え】
ダニの治療(駆除)
ダニの治療の際には、動物病院に行くようにしましょう。
ダニを駆除するには、専用の薬を使用する必要があります。
飼い主さんの手でつぶしてしまうとダニの卵が飛び散り、確実な駆除ができなくなります。
また、犬猫用の駆除薬はありますが、うさぎにとって有毒なものもあるのです。
そのため、必ず動物病院で診断してもらい、安全な処置をしてもらいましょう。
動物病院で診てもらえば、炎症を起こしている場合にも対処がしてもらえます。
大量にダニが付着している場合にはシャンプーをすることも手のひとつではあります。
しかし、皮膚に炎症が起きている場合には逆効果です。
基本的にシャンプーはストレスをあたえる可能性もあるため、極力避けたほうがよいでしょう。
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また、うさぎがダニに感染した場合には、その原因を追究することも大事です。
- 隠れた病気のせいで免疫力が低下しているのではないか
- 加齢によりグルーミングができなくなっているのではないか
- 現在住んでいる環境の衛生状態がよくないのではないか
こういった原因が潜んでいると考えられます。
一つひとつを考え直して、適切な対処をしていきましょう。
ダニの予防
ダニを予防するには、「こまめなグルーミング」と「飼育環境を清潔に保つこと」が重要。
その際には以下のことに気をつけて、予防を徹底しましょう。
- 定期的にうさぎの体のチェックをする(耳は汚れていないか、体は汚れていないかなど)
- 小さな黒い粒のようなもの(ダニの糞)はついていないか
- 週2回程度(長毛種はほぼ毎日)のグルーミングをする
- ケージやキャリーなどのお部屋グッズは定期的なお手入れをする
- ダニに感染した後にはひととおりのグッズを洗って干し、洗えないものは取り換える
- うさぎのいるお部屋自体も清潔に保つ
- ほかのうさぎやほかの動物との不要な接触は避ける
- うさんぽ後は体のチェックを欠かさずに
出典:みんなのどうぶつ親子手帳
うさぎにつくノミの種類と症状
うさぎにつくノミのほとんどが、猫や犬に寄生する「ネコノミ」とされています。
ノミはダニと同じく、感染症を媒介したり、アレルギーを起こさせたりする可能性があります。
見つけたら正しい方法で、確実に処理をするようにしましょう。
ネコノミ
画像引用:愛知県にある、もねペットクリニック
ネコノミは、主に猫の体毛や皮膚に寄生するノミの一種です。
うさぎが寄生されると、背中からしっぽ周りにかけてかゆみや皮膚炎、脱毛がみられることがあります。
うさぎへのノミ感染は、ほとんどが猫ノミ。画像でも紹介させていただいた「もねペットクリニック」の院長先生のブログによるともねペットクリニックでの治療のほとんどが、レボルーション®とのことです。※フロントライン®は、副作用の恐れがあります。
番外:ヨーロッパウサギノミ
うさぎにつく特有のノミには、「ヨーロッパウサギノミ」という種類があります。
しかし、このノミがみられるのはヨーロッパのノウサギが中心です。
これまでに日本のペットうさぎについたという前例はありませんので、ご安心ください。
主なノミの感染経路
うさぎにノミが寄生した場合、以下のような感染経路が疑われます。
- 家にノミがいた
- ほかのうさぎやほかのペットから感染した
- うさんぽ中に感染した
家にノミがいた
家やうさぎのいる部屋の中にノミがいた場合には、そのままうさぎへ寄生してしまう可能性があります。
カーペットなどをこまめに洗ったり、掃除機をかけたりといったお部屋のケアからはじめていきましょう。
ほかのうさぎやほかのペットから感染した
ネコノミは、猫や犬に多く寄生しているノミです。
そのため、猫や犬などのほかのペットを飼っている場合には、そこから感染したという可能性があります。
またうさぎを2羽以上飼っている場合にも、ほかのうさぎから感染したという場合もあります。
感染の疑いのあるうさぎだけでなく、ほかのペットのノミチェックも欠かさずにおこなってください。
また感染したうさぎは、処置が完了するまではほかの動物と接触させないようにしましょう。
うさんぽ中に感染した
うさんぽ中にもダニ感染リスクはつきまといます。
公園や道端にある草むらには、多くの虫が潜んでいます。
ノミを含むさまざまな寄生虫がうさぎの体についてしまい、悪影響を及ぼすことも。
うさんぽをした後には、うさぎのお手入れを欠かさずにおこなってください。
うさぎの健康のためにも、寄生虫のチェックはおこたらないようにしましょう。
ノミの治療(駆除)
ノミの治療の際には、動物病院に行くようにしましょう。
ノミを駆除するには、専用の薬を使用する必要があります。先ほど紹介した動物病院ではフロントライン®は、副作用の恐れがあるので、レボルーション®とのことです。
飼い主さんの手でつぶしてしまうとノミの卵が飛び散り、確実な駆除ができなくなります。
また、犬猫用の駆除薬はありますが、うさぎにとって有毒なものもあるのです。そのため、必ず動物病院で診断してもらい、安全な処置をしてもらいましょう。
動物病院で診てもらえば、炎症を起こしている場合にも対処がしてもらえます。
大量にノミが付着している場合にはシャンプーをすることも手段のひとつ。しかし、皮膚に炎症が起きている場合には逆効果です。
基本的にシャンプーはストレスをあたえる可能性もあるため、極力避けたほうがよいでしょう。
また、うさぎがノミに感染した場合には、その原因を追究することも大事です。
- 隠れた病気のせいで免疫力が低下しているのではないか
- 加齢によりグルーミングができなくなっているのではないか
- 現在住んでいる環境の衛生状態がよくないのではないか
こういった原因が潜んでいると考えられます。
一つひとつを考え直して、適切な対処をしていきましょう。
ノミの予防
ノミを予防するには、ダニの予防と同じように「こまめなグルーミング」と「飼育環境を清潔に保つこと」が重要です。
その際には、以下のことに気をつけて予防を徹底しましょう。
- 定期的にうさぎの体のチェックをする(耳は汚れていないか、体は汚れていないかなど)
- 小さな黒い粒のようなもの(ノミの糞)はついていないか
- 週2回程度(長毛種はほぼ毎日)のグルーミングをする
- ケージやキャリーなどのお部屋グッズは定期的なお手入れをする
- ダニに感染した後にはひととおりのグッズを洗って干し、洗えないものは取り換える
- うさぎのいるお部屋自体も清潔に保つ
- ほかのうさぎやほかの動物との不要な接触は避ける
- うさんぽ後は体のチェックを欠かさずに
出典:みんなのどうぶつ親子手帳
うさぎのノミダニグッズ
ここでは、ノミダニ対策におすすめなうさぎのノミダニグッズをご紹介します。
どれもうさぎに安心な仕様となっておりますので、安心してご使用いただけるでしょう。
穂果 ラビハーブ 100ma
天然素材のハーブ100%でできた、うさぎ専用の虫よけスプレーです。
ダニ防止スプレーとしても大活躍します。
うさぎの体にかけても、うさぎがなめてしまっても大丈夫な安心の成分。
ケージやキャリーに吹きかけて利用もできます。
うさぎさんをダニから守る!ラビガード
誘引剤の力でダニを引きよせてキャッチする、ダニ対策シートです。
マットの下やケージの下に敷いて、うさぎに近寄るダニをつかまえましょう。
使用期限は3か月ほど。うさぎが直接かじらない場所に設置しましょう。
川井 レモングラス Heart
100%天然素材によるうさぎのおもちゃです。
レモングラスによる虫よけ効果が期待できます。
かじっても食べても安心で、キュートな見た目も注目ポイントです。
ミニアニマン ウサギのビューティーグルーマー
うさぎのダニ対策には、お手入れが欠かせません。
こちらは全体がゴムでできたグルーミング用ブラシです。
抜け毛がとれやすく、うさぎの安全にもやさしい一品です。
ミニアニマン ウサギの両目グシ
うさぎの毛なみを整えるのに使えるのがコーム(くし)。
長毛うさぎのダニ対策には、くしで毛並みを整えることが大事です。
あらめと細めがひとつになっており、丁寧な仕上がりが期待できます。
まとめ
今回は、うさぎにつくノミやダニについてご紹介しました。
重要なポイントは以下のとおりです。
- うさぎにつく主なダニはミミダニ、ズツキダニ、ツメダニ、マダニなど
- それぞれフケやかゆみ、皮膚炎などの症状を起こす
- ダニはほかの動物から感染したり、外から感染したりする
- ダニの治療は自己判断せず、動物病院で薬をもらう
- ダニに感染した際には原因を追究することが大事
- ダニの予防には定期的な体のチェックと環境の整備が大事
- うさぎにつく主なノミはネコノミ
- ネコノミはかゆみや皮膚炎、脱毛などの症状を起こす
- ノミはほかの動物から感染したり、外から感染したりする
- ノミの治療は自己判断せず、動物病院で薬をもらう
- ノミに感染した際には原因を追究することが大事
- ノミの予防には定期的な体のチェックと環境の整備が大事
基本的にダニやノミの治療は、緊急を要するわけではありません。
しかし、ほうっておくと悪化したり、二次的な被害を起こしたりする場合も。
獣医師の指導のもと、正しい治療方法でダニやノミの根絶を目指しましょう。
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