うさぎを旅行や病院へ連れて行くときに必須なのがキャリーバッグ。でもどんなものを選べばいいのか迷いますよね。そんなキャリーバッグには、選ぶときのポイントや知っておきたい注意点があります。ここではキャリーバッグの選びかたや、おすすめのキャリーバッグについてご紹介していきます。
うさぎさんのキャリー選び7つのポイント
うさぎを入れるキャリーを選ぶときには、
- 「ソフトタイプ」
- 「ハードタイプ」
ふたつの種類から選ぶことになります。
ソフトタイプはやわらかい素材、ハードタイプはかたい素材からできているキャリーです。
タイプは、
- キャリーを持っていく場所
- 使う場面
- 収納が可能か
などを考えて選ぶようにしましょう。
病院に連れていく場合は出し入れの簡単なものを、友達と会わせる場合はおしゃれなものを、収納スペースがない場合は小さくたためるものを……などです。
タイプを決めたら次はキャリーの仕様を見ていきましょう。
キャリーの注目ポイントは、
- うさぎにちょうどいいサイズである
- 快適な環境をである
- すのこやトイレを入れられる
- 飼い主さんが中を確認できる
など。
うさぎを移動させるということは、どうしてもうさぎにとって負担がつきものです。あまり移動をさせると、うさぎは強いストレスを感じてしまいます。
だからこそ、これらのポイントを押さえたキャリーを使い、少しでもうさぎの負担を減らしてあげましょう。
1.ソフトタイプのキャリー
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布などのやわらかい素材からできているものが「ソフトタイプ」のキャリー。
短時間の移動に適しています。
- 軽く、折りたためる
- 持ち手の長さを調整できるものが多い
- うさぎの抵抗が少ない
といった特徴があります。
軽さと柔軟さがメリットですが、ハードタイプと比べるとオシャレなものが多く、見栄えのよさも見どころです。
また持ち手をつかんで持つもの以外にも、肩にかけられるショルダーベルト付きのタイプや、背負って持てるリュックサックタイプのものなど、バリエーションもさまざまです。
しかし、
- 通気性がよくない
- 噛み癖のあるうさぎには向いていない
- 交通機関を利用するときは、ソフトタイプは持ち込み禁止の場合もある
などのデメリットも。
特に噛み癖のあるうさぎは要注意。ソフトタイプだと布を噛みちぎってしまい、その破片を誤飲してしまうなどの危険性があります。そういった場合には無理にソフトタイプを使わず、ハードタイプのキャリーを使用しましょう。
2.ハードタイプのキャリー
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プラスチックなどのかたい素材からできているものが「ハードタイプ」のキャリー。
長時間の移動に適しています。
- 丈夫で衝撃に強い
- 安定性がある
- 車の中や交通機関でも安心
といった特徴があります。
組み立て式のものもあり、分解すれば簡単に洗うこともできるため、ソフトタイプとは別の面での手軽さがあります。
また、一般的なキャリーよりも広いスペースが特徴のケージタイプのキャリーもあります。動ける空間があるため車での移動のときには不適切ですが、ケージの代わりになるため避難のときなどに役立ちます。
- 持ち手が小さいものが多い
- 収納時にかさばる
- トレイやすのこなどが付属されていない場合は、設置が必須
などのデメリットも。
長時間移動のときには、かたい足場だとうさぎの足に負担がかかるので、クッション代わりのすのこが必須。
犬猫用のキャリーを利用すると、すのこが付いていません。だから、自分で用意するようにしましょう。
3.キャリーの開け口は大きいものが使いやすい
キャリーを選ぶときにまず注目したいのが開け口の大きさ。出し入れする利便性を考えると、開け口の大きいものを選ぶのがポイントです。
うさぎは慣れさせないと、なかなか自分からはキャリーに入ってくれません。そのため、出し入れをするときは上からうさぎを入れる形が基本となります。上に開け口が付いているタイプだとベストです。
また、うさぎによっては抱っこを嫌がるという子もいるかもしれません。そんな子には正面に扉がついているタイプがおすすめ。自分から中に入ってもらいましょう。
なお、キャリーにうさぎを入れるときに注意したいのがうさぎを無理に入れないこと。
もし暴れる、抵抗するなど嫌がっている様子が見られたら、無理やり入れようとするのは逆効果。今後キャリーに入れようとするときにも、いっそう嫌がるようになってしまいます。
いざというときにうさぎが嫌がってしまわないように、普段からキャリーに入るトレーニングをさせておくのが大事。
キャリーの中にエサやおやつを入れるなど、中に入りやすいように工夫して、うさぎにとって「安心できる場所」ということを覚えさせておきましょう。
4.キャリーのサイズには要注意
キャリーを選ぶときには開け口の大きさだけでなく、キャリー自体の大きさにも気を配ることが必要です。
キャリーの大きさは、うさぎがギリギリ回転できるくらいのサイズがおすすめ。ちょっと狭いくらいでちょうどよいのです。
うさぎを入れるのだから、広いほうが……と思いがちですが、うさぎは狭い場所が好きな動物。そのうえ、車などに乗って移動するときにはちょっとした衝撃をきっかけに、転がって体をぶつけ、ケガをしてしまう可能性も。
そのため、少しだけ体を動かせるくらいのサイズでちょうどよいのです。
キャリーごとに寸法や耐重量といったデータが記載されているので、それをよく読んで、あなたのうさぎに合ったものを選びましょう。
5.快適性もポイント!暑さ寒さなど対応できているか
キャリーはうさぎが過ごす空間。中に入れるのが少しの間だけであっても、よくない環境にさらされるとうさぎにとってストレスとなってしまいます。
キャリーバッグの中は、空気がこもりがち。冬なら問題はありませんが、夏はたいへん暑くなり、危険な空間になってしまうことも。
そのためにしたいことは、まず通気性のよいものを選ぶこと。
ソフトタイプならメッシュ素材を使ったもの、ハードタイプなら空気穴や通気口が多く開いているものを選ぶのがおすすめ。寒い日にはキャリーごとペット用毛布でくるんで温めましょう。
また、環境を調節するときには保冷剤やカイロを使うこともおすすめ。
使うときには、
- 噛むおそれがあるので、そのままキャリー内に入れない
- うさぎが直接触れられない場所に置く
- タオルなどに巻いてから利用する
- キャリーの外から取り付けるのもおすすめ
- 暑さ対策には凍らせたペットボトルも利用できる
以上のポイントに注目してください。
また、長時間移動のときには水分補給も大事。給水ボトルを取り付けられるタイプもあるので、有効活用していきましょう。
6.トイレやすのこが入るか
うさぎをキャリーに入れるうえでは、底にすのこが入るかどうかは重要なことです。
ソフトタイプかつ短時間の移動ならあまり気にする必要はありませんが、長時間の移動のときにはクッション代わりとなるすのこはとても大事。
すのこが入れられないタイプは、牧草を敷き詰めることもクッション代わりとなります。
また、長時間移動をする場合にはトイレの準備も必要。すのこの入れられるタイプの場合は、すのこの下にペットシーツを敷いて糞尿を受け止められるようにしましょう。
7.中が見えやすいかどうか
キャリーを選ぶときには、中が見えやすいか、というのもポイント。
キャリーでの移動は、どうしてもうさぎにとっては負担がかかってしまうもの。うさぎの体調を細かに確認できるように、簡単に中の様子を確認できるものがおすすめです。
ここで注意しておきたいのが、普段はうさぎの視界を制限できるものを選ぶとよりよいということ。
うさぎは基本的に暗くて狭い場所が好きなため、あまり視界がよすぎると、かえって不安になってしまう可能性があります。
キャリーによってはフタを開閉できるものや、カバーがついているものがあります。そういったものを使うときには、普段はフタやカバーを閉めておいて、適宜様子を確認する、というような使いかたをしましょう。
また、フタやカバーのついていないタイプのキャリーには、遮光性のあるシーツやカバーなどを被せておくのがおすすめ。うまく使ってうさぎの安心できる空間を作ってあげましょう。
次は、うさぎ専用キャリーバッグを中心に、おすすめの品々を紹介していきます。
うさぎのキャリーおすすめ10選
うさぎを入れるキャリーを選ぶときには、うさぎや小動物専用のものから選ぶか、犬猫用のものを選ぶかで少し使いかたが変わってきます。
うさぎ専用となると少し選択肢が限られてしまいます。そこで、キャリーを選ぶときには犬猫用のものも視野に入れて考えると、さまざまなキャリーから選ぶことが可能になります。
犬猫用から選ぶときには、
- うさぎが少しだけ動けるくらいの大きさか
- 開け口は広いか
- 上からも入れられるか
- 底はやわらかいか、またはすのこを敷けるか
といったポイントを忘れず確認しておきましょう。
また、このランキングでは楽天での評価が4.5以上のものをレビュー数が多い順に並べ、5~10位が犬猫用、1~4位がうさぎ・小動物専用のものというわけかたをしています。
ぜひ参考にしてみてください。
10位. リッチェル コロル籐あみ調キャリー
プラスチック製の中ではオーソドックスな形をしているのがこのキャリー。
ハードタイプで、寸法は幅44×奥行24.2 x 高さ32.5cm。耐重量は5kg以下。
ブラウン、グリーン、オレンジ、イエローの4つのカラーが用意されています。
こちらの特徴はなんといっても軽いこと。オシャレな藤あみ柄も印象的で、気軽に持ち運ぶことができるのが魅力です。
トイレシーツ用のストッパーも付いているので、トイレも安心。足が濡れないように、すのこを敷けばより快適な空間になります(うさぎ用のキャリーではないので、すのこは付属しておりません)。
注意したいのが、通気口が少ないため、空気がこもりやすいこと。熱中症対策はしておきたいことです。
また、開け口が正面しかないため、うさぎによっては出し入れがしにくい場合も。正面から入ることが苦手なうさぎには、上から入れるタイプのキャリーか、上からも正面からも入れるタイプのキャリーを選びましょう。
9位. ドギーマン イタリア製ハードキャリー S
イタリア製の堅実なキャリーバッグがこちら。
ハードタイプで、寸法は幅31.5××奥行48×高さ31cm。耐重量は5kg以下です。
ピンクとブルーのふたつのカラーが用意されています。
細かく空気穴が開いており、安心の二重ドアロックが特徴。
衝撃にも強く、航空機にも対応しています。同じタイプのキャリーの中でも安価で、安価さ以上の耐久性を誇っている一品。
注意したいのは開け口が正面にしかないこと。自分から中に入ってくれるうさぎでないと、出し入れするのが大変になる可能性があります。
また、うさぎ用のものではないため、底はつるつる。牧草を敷くなどのひと工夫が必要です。
8位. リッチェル ピコ ドッグ/キャットキャリー
コンパクトなデザインが特徴なのがこのキャリー。
ドッグ/キャットとありますが、うさぎも使用することができます。
ハードタイプで、寸法は幅30×奥行49×高さ29cm。耐重量は5kg以下です。
ピンク、ブラウン、パープル、オレンジの4つのカラーが用意されています。カラフルでかわいらしいデザインが特徴です。
大きめの開口部が上側についている設計で、出し入れもラクラク。しっかり空気穴が開いているため、通気性も安心です。
また、シートベルト固定機能がついており、車での移動にも使用することができます。
ただし、底にすのこが付属されておらず、滑り止めがないため、牧草を敷くなどのひと工夫が必要なのが注意点です。また、持ち手が少々不安定なので、長く使っていると外れてしまう可能性も。
不安なときは抱えて持つようにしましょう。
7位 S ペットキャリー ラタン
ラタンと呼ばれる、ヤシ科の植物から作られたキャリーがこちら。
ソフトタイプで、寸法は幅40×奥行25×高さ31cm。耐重量は8kg以下です。
ひとつひとつがハンドメイドで作られており、そのおしゃれさは必見!
開口部がとても大きく、出し入れのしやすさもポイント。底面もやわらかいので、クッションの心配もいりません。
注意したいのはうさぎに噛み癖がある場合。植物製なので、噛み癖があるとせっかくのキャリーを噛んでしまう可能性があります。
また、折りたたみが不可能なので収納スペースを用意しておかないと、場所を取ってしまいがち。
そのおしゃれさを活かして、インテリアとして利用するのもよいかもしれません。
6位. 折りたたみ ケージ OKE-600R PetCage
非常時にケージ代わりにもなるキャリーがこちら。
ハードタイプで、寸法は幅46×奥行63×高さ50cm。耐重量は10kg以下です。
魅力的なのが組み立ての簡単さ。パネルを引き上げるだけで簡単に組み立て、折りたたむことができます。
さらに犬猫用ながらも、底面がトレイ式になっているのが特徴。
上にペットシーツとすのこを敷けば、うさぎの足にも安心。糞尿をしても足を濡らさずに済みます。
ただしすのこは付属されていないため、自分で用意することが不可欠。付属されているものが欲しい場合は、うさぎ用のキャリーを選びましょう。
また、開け口が正面のみなのが難点。うさぎが自分で入ることが必要になります。なかなか入ってくれないうさぎには、中にエサやおやつを置くなど工夫をして、うまく入ってくれるように誘導しましょう。
5位. リッチェル キャンピングキャリー ダブルドア S
犬猫用の中で1番おすすめしたいキャリーがこちら。
ハードタイプで、寸法は47×31.5×28.5 cm。耐重量は5kg以下です。
ピンク、ブラウンのふたつのカラーが用意されています。
「2ドア」や「ダブルドア」と言われるタイプで、上部と正面部の2ヵ所にドアが設置されています。
正面から入るのを嫌がるうさぎも、抱っこを嫌がるうさぎにも安心の設計です。
分解して丸洗いもでき、上部と下部を合体させてコンパクトに収納することも可能。
シートベルトを固定する部分があり、ショルダーベルト(別売)を付けることもできるので、持ち運び方法の選択肢も広く、扱いやすさも抜群。
ただし、やはり犬猫用のため、底面はつるつる。牧草を敷くなどの工夫は欠かせませんので、注意しましょう。
4位. GEX ラビんぐ 快適キャリー
うさぎ用キャリーバッグでまずおすすめしたいのがこちら。
ソフトタイプで、寸法は幅37×奥行26×高さ28cm。耐重量は6kg以下です。
ブラックとピンクのふたつのカラーが用意されています。
可愛らしい水玉模様のデザインが特徴的! 大きめのメッシュ素材が使用されており、通気性も安心。
正面部分を大きく開けることができるので、出し入れも簡単です。
さらにすのこ、トイレも付属されており、うさぎに最適な設計となっています。
注意点は、夏場の環境整備。メッシュ素材を使用しているからといっても、やはり布製のため熱はこもりやすいもの。熱中症対策は万全にしておきましょう。
また、噛み癖のある子は、布を噛みちぎってしまう可能性があるため、極力使用を避けるようにしましょう。
3位. SANKO ライトキャリー(組立式)
うさぎ用のケージタイプキャリーでおすすめなのがこちら。
ハードタイプで、寸法は28×奥行46×高さ28.5cm。
ワイヤー(柵)部分とすのこ、トレイがわかれているので組み立て・分解・丸洗い簡単。天井と正面、ふたつの開口部があることも特徴です。
底面も深く、トレイ部分にペットシーツを手軽に敷くことが可能。トイレのときも安心です。
また、専用の給水ボトルやエサ入れも別売りで販売されているので、非常時のケージ代わりにも役立ちます。
注意点は、ケージタイプのためカバーが必要なこと。視界がよすぎるとうさぎは不安になってしまうため、普段は布を被せておくのがベストです。専用のカバーもあるので、ぜひ合わせて買いましょう。
また、金属が大半を占めるため少々重量があること。運ぶときには重さに注意しましょう。
※公式サイト・通販サイトをいくつか確認しましたが、耐重量に関する記載はございませんでした。
2位. マルカン 2ドアキャリーうさぎ用
ハードタイプのキャリーの中で1番おすすめなのがこちら。
寸法は幅30.5×奥行47.5×高さ28.2cm。耐重量は5kg以下です。
うさぎに適した構造になっており、底にはすのこが設置されています。
天井と正面の両方にドアがあるので、出し入れ便利。組み立てや分解も簡単で、丸洗いもできます。
また、安価なところもポイントで手軽にお求めいただけます。
注意点は、原産国が中国なところ。作りは少々簡単めで、品質差があることも。できれば直接品物を見て買いましょう。
1位. マルカン うさぎのおでかけバッグ
ソフトタイプのキャリーの中で1番おすすめなのがこちら。
寸法は幅33×奥行20×高さ26cmで、耐重量は6kg以下です。
ピンクとブルーのふたつのカラー、MとLのふたつのサイズが用意されています。
天井が大きく開くようになっており、フタ部分にはメッシュ素材を使用。安心の通気性だけでなく、中が気軽に確認できるようにもなっています。
すのこが付属しているためクッション性もあり、底面には出し入れ簡単のトレイも付属。お手入れも簡単です。
また、給水ボトル専用のポケットも付属。別売りの給水ボトルを付けて使用しましょう。
注意したいのが、ソフトタイプのため噛み癖のあるうさぎには向かないこと。噛み癖のある場合はハードタイプを使用しましょう。
また、給水ボトルポケットを使用するときには、ボトルを留めるマジックテープが弱めなことに注意。長時間移動をするときには水分補給はかかせません。必ず補強をおこなっておきましょう。
まとめ
うさぎのキャリー選びで、注目しておきたいポイントは以下の7つです。
- キャリーバッグにはソフトとハードのふたつのタイプがある
- タイプは用途によって使いわけるのがよい
- 開け口が大きく、うさぎにちょうどよいサイズを見極める
- すのこやトイレが入り、快適性のある環境を整える
- 中を確認できてかつ視界を調整できるとよい
- キャリーは犬猫用のも視野に入れて考える
- キャリーごとにさまざまな特性があるので、よくデータを見て選ぶとよい
キャリーを選ぶにあたって、うさぎの特性やあなたが持ち運べるか、収納スペースはあるかなど、さまざまな問題を考えなければならないと思います。
そのひとつひとつを確認して、うさぎとあなたどちらにもぴったりのキャリーを見つけてください。
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