うさぎがピョーンと高く跳ねるのをみると、最初は「こんなにも高く跳ぶのか」と驚きますね!
同時に
- どういう気持ちで飛んでいるのだろう?
- うさぎの感情表現ってどのようなものがあるの?
など疑問がわいてくると思います。
そこで今回はうさぎのジャンプ・ダッシュほか、喜びの行動・不機嫌な行動・パニックの際の対応などをイラストつきでご紹介!
うさぎはジャンプで喜びをあらわす
音声あり
音声あり
うさぎはジャンプすることでうれしい・たのしいなどの感情を表します。
動画のように、たのしそうに飛び跳ねるうさぎさんは、みているだけでもこちらを幸せな気分にしてくれますね。
うさぎのジャンプ力
引用先:社会実情データ図録
ギネス記録に残されているうさぎのジャンプ力は
- 高さ:99.5㎝
- 距離:3m
です。
標準的なシステムキッチンを悠々と上がってしまうことのできる高さ。
そして狭い部屋では部屋の端から端へと届いてしまいますし、シングルサイズの布団ならピョーンと飛び越えてしまう距離です。
猫にも負けないうさぎのポテンシャルを感じますね。
環境によって数値も変わってくるようで、とても興味深いです。
うさぎのダッシュ力
引用:社会実情データ図録
うさぎの行動喜び編
うさぎはうれしいとき、鳴いたり、ダッシュしたり、飛び跳ねたりなど音やしぐさで感情を表現します。
鳴き声(ブゥブゥ・プゥプゥ・クゥクゥ)
声帯がないので、正しく言えば、うさぎは鳴くことができません。
しかし、「プゥプゥ」「ブゥブゥ」という音を発することがあります。
これらの音が、一般的にうさぎの鳴き声とよばれているのです。
うさぎは
- うれしいとき
- たのしいとき
- 飼い主に甘えたいとき
などに小さな声で「ブゥブゥ」「プゥプゥ」と鳴くことがあります。
寝そべったり丸くなったりしているときに「クゥクゥ」と鳴きながら目を細めていたら、リラックスしている証です。
また、なでられていたりブラッシングをしてもらっていたり、グルーミングをされている際「カチカチ」「ゴリゴリ」と歯ぎしりをすることがあります。
これもまた、気持ちよくて喜んでいるときの行動です。
しかしながら歯ぎしりは、それが長すぎる場合、また元気がない状態でしている場合は不調のサインとなります。
気がついた場合、早急に獣医師に相談したほうが◎。
突然走り出す
ケージから出てきた後、猛烈な勢いで部屋中を駆け回ることがあります。
これらが表しているのは狭いケージから出ることができたときの喜びです。
外に出ることができたことがうれしくて、待ってましたと言わんばかりに全身を使い、運動不足を解消しています。
この際、ぬいぐるみなどを使って遊んであげると喜んで一緒に遊ぶ姿をみることができます。
ジャンプ
ピョーンと高くジャンプするしぐさです。
垂直に跳んだりひねったり、幅跳びのようにしたりするジャンプがあります。
これらは機嫌がいいときやたのしいときによくみられます。
ジャンプして遊んでいるのです。
後ろ足を伸ばす
後ろ足を伸ばして寝そべっている姿から読み取れるのはリラックスしている気持ちです。
すぐに動くことができない姿勢なので、この場所には危険がないと安心している姿と言えます。
仰向けになる
リラックスしている姿です。もしくは寝ています。
すぐに動くことができないので、ここには危険がないと安心しています。
飼い主に顔を寄せてくる
うさぎ同士では鼻を寄せ合ってあいさつをする習慣があります。
つまり、飼い主へ顔を寄せる行動はあいさつなのです。
最初は驚くかもしれませんが、親愛の表現なので逃げずに撫でてあげるのがベスト。
飼い主の指をなめる
うさぎ同士ではお互いに舌の届かない部分の毛づくろいや、耳の掃除などをおこないます。
飼い主に対してのペロペロは、なでなでのお礼やごはんをくれたお礼です。
足元をくるくる回る
男の子のうさぎは発情期に女の子の気ひくため、女の子の周りをくるくると回ることがあります。
そのため、飼い主の周りをくるくると回る場合はお気に入りの女の子としてみられている可能性が。
その場合、うさぎ界では男の子が一夫多妻制の頂点であるので、飼い主を下にみてしまいます。
マウンティングをしたり、噛んだりするようになることも……。
単純に「遊ぼう」「かまって」の気持ちがあらわれているだけかもしれないので、様子をみて判断しましょう。
うさぎの行動不機嫌編
うさぎは不機嫌なときも鳴いたり、スタンピングをしたり、エサ箱をひっくり返すしぐさなどで気持ちを表現します。
鳴き声(ブーッ!・ブゥブゥ!・ブゥ!ブゥ!)
うさぎはご機嫌なときにも鳴き声を発しますが、
- 怒っているとき
- 不満なとき
にも鳴き声で主張します。
- 大きく、低めの音で「ブ―ッ!」「ブゥブゥ!」「ブッ!ブッ!」
- ちょっと高めの「プー」「ンー」
という音を出しているときはご機嫌斜めなときです。
鳴いている音があきらかに大きいときは、とても興奮している、または相手を威嚇しています。
噛みつかれてケガをすることがあるので、ご注意を。
無理に抱っこしたり、苦手な爪切りをしようとしたり、キャリーケースに入れられたり、トイレが汚れていたりなど、怒っている原因を究明して対応してあげましょう。
また、去勢をしていない男の子の場合、発情して短く「ブゥブゥ」と鳴くことも。
スタンピング(足ダン)
- 飼い主を呼んでいる
- 何かしてほしい
- 不満に思っている
- 怒っている
ことを表すしぐさです。
本来は巣穴の仲間たちに危険を知らせるための行動でした。
そのため、普段聞きなれない音がしたときは仲間に危険を知らせるという意味でスタンピングをすることもあります。
前歯をむき出しにして耳を伏せている
うさぎが身体を大きくみせるように前歯をむき出しにして耳を伏せているときは、
- 威嚇
- 講義
- 攻撃
の前兆行動です。
抱き上げられたくないのにしつこく抱っこしようとする際にこのような行動をとります。
本来は外敵に追い詰められたときや攻撃するときにみられるしぐさです。
エサ箱やものをひっくりかえす
- ストレスが溜まっている場合
- お腹がすいているのにエサ箱にごはんが足りない場合
などにひっくり返す姿がみられます。
- エサ箱の位置が気に入らない
- エサ箱が汚れていて交換してほしい
- ほかのストレスからの八つ当たり
でひっくり返してしまうなど、いろいろな原因が考えられます。
立ち上がり耳を立てる
うさぎが後ろ足で立ち上がり、耳をピンと立て一点をみつめている場合、何かを警戒している姿です。
- 普段聞かない音が鳴る
- 気になることがある
ときにみられます。
うさぎのパニック状態は?
うさぎがパニックを起こした場合、起こす行動は
- 鍵の閉まっているゲージを体当たりで突き破り、家具の下に潜り込み今までみたことのない勢いでスタンピングをする
- 急に何かにおびえたように逃げ回ったり、スタンピングを何度も繰り返す
- いつも入っているケージに入らない
- 「キーキー」と大きな声で鳴く
など、その個体それぞれです。
うさぎが興奮しているので触れることも難しい状態になります。
この場合は、しばらく様子をみまもりましょう。
落ち着いてきたら頭をなでてあげたり、抱っこが好きなうさぎには抱っこしてあげたりと、うさぎを安心させてあげて。
ケージを布で覆うのも手です。
うさぎがジャンプしない
お迎えして間もないうさぎの場合は環境に慣れるため、感情表現のジャンプよりもその場所が安全であるか・安心できるかを重点的に探っている場合があります。
また、シニアうさぎになると筋力が衰えることによりよろついたり、昔はジャンプできていた段差につまづいたりすることも。
もちろん、歩いている状態・体調など、病的な要素に気がついた場合には、獣医師に相談することが大切です。
まとめ
うさぎが気持ちを表現するとき、プゥプゥ・ブゥブゥと鳴くだけではありません。
飛び跳ねたり、跳びながら身体をブルブルと震わせたり、猛烈な勢いで走り出したりとボディランゲージで伝えることも多いことがわかりました。
昔飼っていたうさぎたちも、飛び跳ねてはブルブルしたり、すごい勢いで走り回っていたりしたな……と懐かしくも愛おしく思います。
また、うさぎは何かを伝えたいとき、じっと目でみつめてきます。
そんなうさぎの気持ちになるべく早く気がついてあげて、応えてあげることができるようになればベストですね!
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