レッキスは美しい毛並みとなめらかなさわり心地が人気のうさぎです。耳が大きく、筋肉質でうさぎらしい体格をしています。
レッキスをアルファベットで書くと、「Rex」=王様という意味になります。つまり、レッキスとは「うさぎの王様」というわけですね。ミニレッキスという品種はその名のとおり、小さいサイズのレッキスのことです。
レッキスの1番の魅力はベルベットのような毛並みなのですが、ほかにも
- カラーバリエーションが豊富
- 性格がおだやかで人になつきやすい
などの特徴があります。
今回はうさぎの王様「レッキス」の誕生の歴史、カラーバリエーション、販売価格などをご紹介しながら、人気の秘密を探っていきましょう。
レッキスとは
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レッキスの元となったうさぎは1900年代のはじめごろ、フランスで誕生しました。突然変異によって、毛の短いうさぎが生まれたことがきっかけです。
そのうさぎの毛並みはビーバーの毛皮のような高級感があったので、「キャスターレッキス」(キャスターはラテン語でビーバーの意味)と呼ばれていました。その後、アメリカで品種改良が進められ、現在の「レッキス」という名前になりました。
ちなみに、キャスターというカラーは今でもレッキスのカラーバリエーションの中に存在しています。
レッキスは体重が3~5kgほどになる大型の品種なのですが、そのレッキスと小型のドワーフレッキスという品種をかけあわせて生まれたのがミニレッキスです。
ミニレッキスがARBA(アメリカ・ラビット・ブリーダーズ・アソシエーション)に正式に登録されたのは1988年と、品種としての歴史はまだ浅いうさぎです。原産国アメリカでの人気は高く、ラビットショーでも活躍しています。
レッキスの特徴は、何といってもベルベットのような光沢のある毛並み。なめらかでいつまでも触っていたくなる手触りが魅力です。
また、うさぎの中では筋肉質で骨も強いというのも特徴です。もともとうさぎの骨は弱く、骨折は命にかかわることもあります。その点、レッキスは骨折や脱臼をしにくいとされています。
レッキス種は、ひげがちぢれて退化しているという特徴もあります。
ミニレッキスの販売価格
ミニレッキスの販売価格の一例をまとめました。
店舗名 | ペットショップワンラブ | ペットショップのコジマ | Rabbit Ruru | バニーファミリー横浜 |
価格 | 19,800円 | 24,800円 | 39,000円 | 55,000円 |
備考 | 血統書つき | 繁殖証明書、健康診断書つき |
出典:ペットショップワンラブ
出典:ペットショップのコジマ
出典:Rabbit Ruru
出典:バニーファミリー横浜
バニラバ編集部調べ
一般的なペットショップでは、1~2万円台、うさぎ専門店やブリーダーでは血統書つきで3~5万円台と販売価格には幅があります。
ペットショップでは、月齢が小さいほど価格が高く、大きくなるにつれて価格が下がる傾向。
ブリーダーの中には、ミニレッキスをさらに改良して小型化したオリジナルの品種をブリーディングして販売しているところもあります。
店頭でお気に入りのミニレッキスがなかなか見つからないときは、ブリーダーに希望のカラーなどを事前に伝えておくと、お気に入りの子に出会えることも。
また、ブリーダーでは、親うさぎを引退したシニアうさぎなどの里親を募集していることもあります。入手方法だけでなく、育てかたや食事についてもくわしく教えてくれるので、信頼できる専門店やブリーダーに相談してみてもいいですね。
色による違い
ミニレッキスは毛色のバリエーションがとても豊富です。ARBAで認定されているカラーは16種類以上あります。
代表的なカラーとしては、
- ブラック
- ブルー
- キャスター
- オパール
- チョコレート
- アンバー
など。
ほかにも「ブロークン」と呼ばれベースとなる白に別色のブチ模様が入るパターンや、「オター」と呼ばれ、おなかやあごだけ白になるパターンもあります。
ブラックやチョコレート、ブルーなどの濃色カラーは高級感があり人気が高いです。
ミニレッキスの性格
ミニレッキスは、とても人に慣れやすいうさぎです。全体的におだやかな性格の子が多く、スキンシップが好きであまえんぼうの子が多いです。
また、とてもかしこく、危険な経験をした場所には近づかないなど、危険を認知する能力も高い。名前を呼んでからおやつなどを与えるにしていると、名前を呼ぶと走りよってくるようになりますよ。
活発で運動が大好きなので一緒に遊んだり、甘えてスキンシップを求めてきたり、コミュニケーションを取りやすいうさぎなので、飼い主にとってかわいくてしかたない存在になりそうですね。
ミニレッキスの大きさ
ミニレッキスの大きさは、
- 平均的な体長は35cm程度
- 平均体重は1.5~2.0kg
となっています。
ペットショップやブリーダーで入手できるのは、生後2ヶ月頃からですが、この頃の体重は800g前後。
個体差があるので、なかには2kgを超える子も! あまりにも体重が増えすぎるときには、食事を牧草メインにしたり、運動量を増やしたりしながら体調管理をしてあげましょう。
ミニレッキスの毛並み
ミニレッキスの毛並みは、短毛で密度が高く、ツヤが特徴。手ざわりもとてもなめらかです。ベルベットのようなさわり心地は、いつまでもなでていたくなるほど魅力的。
ミニレッキスの毛をよくみると、表面の毛とアンダーコートと呼ばれる内側の毛の長さがほぼ同じ。光沢のある美しい毛並みと特別な手触りの理由はここにあります。
一般的にほかの品種では、細くやわらかいアンダーコート毛は表面の毛よりも短く、なでたときに表面の毛しかさわることができないのです。
ミニレッキスは、毛が短いのでブラッシングなどのお手入れがしやすく、換毛期以外の抜け毛が少ないのも利点といえます。
音声あり
ミニレッキスの飼いかた3つの注意点
ミニレッキスを飼うときには、
- 温度管理
- 足裏の病気
- 食事
の3点に注意しましょう。
1.温度管理
短毛種なので、温度の変化に弱く、とくに寒さには弱い傾向があります。ミニレッキスにとって快適な温度は、
- ベビー 26~27℃
- おとな 20~25℃
です。一般的にうさぎにとって快適とされている温度よりも、少し高めの温度に設定してあげましょう。ケージに温度計を取りつけて気温をチェックし、すきま風などのあたらない場所にケージをおくようにします。
2.足裏の病気
全体的に毛が短く、足裏の毛にも厚みがないため、ソアホックになりやすいです。
- 木製スノコや敷きわらのマットなど、やわらかい床材を敷く
- ケージ内を清潔に保つ
- 体重が増えすぎないように、適切な食事と運動をする
このようなポイントに気を配って、ソアホックを予防しましょう。足の裏に少しでも異変がある場合は、早めに病院で診てもらいましょう。
※ソアホックとは、足裏の炎症のことです。飛節びらんや足底潰瘍ともいわれます。はじめは足裏の毛が抜け皮膚が赤くなる程度ですが、進行すると傷口から細菌感染して炎症を起こし、ただれたり、膿が出たりします。
3.食事
ミニレッキスは活発で運動量が多いので、そのぶん食欲旺盛な子が多い傾向があります。
体重が増えすぎると足裏にも負担がかかり、ソアホックなどの病気にもかかりやすくなります。
牧草とペレットをメインにバランスのよい食事を心がけて、肥満を防ぐことが大切。おやつを与える場合も、糖分の多いものは避け新鮮な野菜などがよいでしょう。
また、美しい毛並みを保つためには質のよいペレットを選んで与えることも重要です。
まとめ
ミニレッキスの魅力は、美しい毛並みだけでなく、おだやかで人懐っこい性格やお手入れのしやすさなどもあることがわかりました。
あまえんぼうのミニレッキスにとっても飼い主にとっても、スキンシップがお互いの癒しになること間違いなしですね。
出典:NMRRC
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