寒さの気になる時期。うさぎの飼育環境が寒くないか心配になりますよね。
今回はうさぎの寒さ対策を徹底解説! ケージの工夫方法や、ヒーターなどのおすすめのアイテムを紹介。
うさぎと気持ちよく冬を過ごしましょう。
うさぎの寒さ対策5ステップ
うさぎの寒さ対策には、5つのやっておきたいことがあります。
- ケージの置き場所を工夫する
- ケージの高さを工夫する
- ケージをカバーやダンボールで囲う
- カイロやヒーターなどの寒さ対策グッズで温める
- 室内の気温や湿度を調節する
うさぎはデリケートな生きものなので、健康に過ごすためにはちょっとした工夫や気づかいが欠かせません。
グッズの用意や環境の調整など、こまかい配慮を忘れないようにしましょう。
ケージは温かい場所に設置
うさぎの寒さ対策には、まずケージを置く場所に気をつかうことが大切。
- 隙間風の入りやすい窓際や出入り口の近くは避ける
- エアコンの風が直接当たらない場所に置く
- 寒暖の差が大きい直射日光の当たる場所を避ける
以上のポイントを踏まえた場所がベスト。
エアコンの風や日光の入り具合を、事前にチェックしてからケージを設置しましょう。また、ケージを床に直接置くと底冷えしてしまう可能性も。床がフローリングの場合は特に注意したいポイントです。
底冷え対策には、ケージの下にカーペットを敷く、またはケージをキャスター付きにするなどがおすすめ。
ケージの底が、床よりも少しだけ高い位置にくるようにしましょう。
ケージをカバーで囲む
毛布や専用のカバー使ってケージを囲むのも、寒さ対策には有効。
ケージを囲うと中に空気がこもるので、自然な温かさを作ることが可能です。ヒーターなどと合わせて使うことで、保温効果も期待できます。
また、カバーはダンボールを使った手作りのものを使うのもおすすめ。
一般的には、天井と側面3つを囲うタイプと、天井に1枚ダンボールを載せるタイプの2種類が知られています。
天井と側面3つを囲うタイプは、ケージより少し大きめに作るのがポイント。空気がこもってしまわないように、正面はふさがないようにしましょう。
天井に1枚ダンボールを載せるタイプも、天井よりも少し大きめに作るのがポイント。こちらは、上から毛布をかぶせてケージを囲います。
このとき、ダンボールが小さいと、ケージ内から毛布をかじってしまう可能性があります。中から手を出せないように余裕を持ってかぶせましょう。
ケージの中を温める
冷え込んでくる時期の厳しい寒さには、うさぎやケージを温めてくれるアイテムが欠かせません。
温めアイテムは毛布や座布団、ヒーターや湯たんぽなどさまざまな種類があります。
住んでいる場所の冷え込み具合や、家の環境、うさぎの特性などによって、何を選んだらよいかは変わってきます。あなたとうさぎにベストなものを選びましょう。
1.毛布や座布団
毛布や座布団は自然な温かさを作りだしてくれるアイテム。
- 毛布はケージ自体に被せる
- 座布団はハウス内に入れる
毛布や座布団は、このように使います。
毛布は一般的なものでも大丈夫ですが、座布団は噛んでも安心な、うさぎ用のわら座布団を選ぶようにしましょう。
ただしこれらは、保温効果は期待できますが、本格的に寒いときには少しパワー不足な面も。他のアイテムと合わせて使っていきましょう。
2.カイロ
ケージを温めるときに利用したいのが使い捨てカイロ。網の下などに置くことで、温かい環境を作ることができます。
注意したいのが、うさぎがカイロを直接触れないようにすること。かじってしまうと危険なので、必ずうさぎが触れない場所に置くようにしましょう。
3.ヒーター
ヒーターの中でもおすすめなのがうさぎ用ペットヒーター。ボード型をしており、ケージの中に直接設置することができます。
直接温まることができるので、なかなかの温め効果を期待できます。ただし、ヒーターを使うときには、
- かじらないように、コードはうさぎが触れない場所に置く
- おしっこ対策に防水効果のあるものを選ぶ
- 安全設計を確認してから使用する
- やけど防止のため、ヒーターはケージの一部分にのみ設置する
これらのポイントに気をつけましょう。ペットヒーターを嫌がるときには、立てかけて使うのもおすすめです。
4.マイカヒーター
マイカヒーターはマイカ(雲母)の力を利用したヒーター。ケージの外に置くタイプのヒーターで、遠赤外線の効果で体を芯から温めることができます。
ガスを使わないので空気を汚すこともなく、ケージ外に置くので安全面も配慮しやすい安心の設計。
注意したいのは、マイカヒーターは温度調節ができないこと。気温の高い日に使うと、暑くなりすぎてしまう可能性があります。
その日の気温に応じて、他のものと使い分けていきましょう。
5.保温電球
保温電球は、ケージの中に取りつける電球。20W、40Wなど電力の違うタイプがいくつかあるので、ケージの大きさや必要な温かさに応じて選ぶことができます。
注意したいのが、電球はかなりの高熱になるというポイント。うさぎが触れてしまうと、やけどしてしまう可能性があります。
できるだけケージの上のほうに取りつけ、カバーをかけて、決してうさぎが触ることのないようにしましょう。
6.湯たんぽ
ガスを使わず、電気コードのついていない湯たんぽは経済的に温かさを届けてくれるアイテム。
ケージの中やケージの上など、設置する場所も選べるのもポイント。
ただし、ケージの中に置く場合は、そのまま設置すると熱くなりすぎてしまう、かじってしまうなどの危険性も。
タオルで巻く、別の置きかたをするなどの一工夫をしましょう。
室内のエアコン温度と湿度
エアコンは室内の温度管理にとても便利ですが、温度調整はさらに大事なことです。
うさぎに適した温度は18~24℃、適した湿度は40~60%。これらを上回らず、下回らない温度・湿度を保つように、上手にエアコンを使っていきましょう。
また、エアコンをつけていると部屋が乾燥しやすくなります。
湿度の低い環境もうさぎの健康にはよくありません。適宜加湿をしながら、給水器に多めに水を入れておきましょう。
ケージに温湿度計を設置しておき、常に温度・湿度を確認できるようにしておきましょう。
出典:町田修『ウサギの飼い方・楽しみ方』
石油・ガスファンヒーターに注意
石油を使った暖房やガスファンヒーターは、空気が悪くなるのであまり使わないようにしましょう。
うさぎは環境の変化にも敏感。空気を汚くしてしまうと、何かしらの病気を起こしてしまう可能性があります。
なるべく別のヒーターを使うようにしましょう。どうしても石油・ガスファンヒーターを使う場合は、こまめな換気、湿度調整を欠かさずおこなってください。
夜寝るときは?
夜は特に寒くなりがちな時間帯。室内とはいえ、しっかりとした対策が望まれます。
まずはケージに毛布をかけ、ペットヒーターを敷いてください。
特に保温効果のある毛布は大事。毛布以外にも、保温・遮冷効果のあるカーテンもおすすめです。
これらを設置した時点で、ケージ内の温度が18~20℃以下の場合はうさぎにとって寒い環境であるということ。
暖房をつけて、部屋を温めましょう。
うさぎは寒さに強い?
「うさぎは寒さに強い」と言われていますが、一概にそうとは言い切れません。
うさぎは暑さに特に弱いため、暑さと比べれば寒さに耐える力はあります。
だからといって、「寒さに強い」と言えるほどの耐性は持っていません。寒い環境の中でも多少の我慢はききますが、「ストレスが溜まる」・「下痢をする」などの体調面への悪い影響が出てしまいます。
うさぎを健康に生活させるためには、寒さ対策をしっかりとおこないましょう。
まとめ
今回は、うさぎの寒さ対策についてまとめました。寒さ対策をする上で気をつけたいポイントは以下の通りです。
- うさぎに寒さ対策は必須
- ケージに工夫をする、うさぎの防寒グッズなどの処置が有効
- 防寒グッズの安全面には気をつける
- 夜寝るときの保温を欠かさずに
- 室温・湿度の調整をきちんとおこなう
環境の変化はうさぎの体調をおびやかしがち。
ケージの場所調整や防寒グッズの購入など、できる対策をひとつひとつおこない、うさぎの健康的な生活を守っていきましょう。
うさぎの飼いかたでわからないことがあれば、こちらの【うさぎの飼い方大辞典】初心者にもわかる77項目のはじめかたガイドも合わせごらんください。
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